二年生のカー君が「センセー、きのうぼくなあふでづかい見てきた」と言った。
「ふでづかいって何や」と聞くと「八坂神社のふでづかいや」と答えた。
「ああ、筆塚か」と言うと、カー君はケゲンな顔をした。
この筆塚は私の両親が一年ほど前に寝屋川市の八坂神社に寄進したもので、子供にも読めるようにと父親が平仮名で「ふでづか」と書いた。
それからしばらくして立派な筆塚が完成し、厳かに筆供養がとり行われたが、恐らく平仮名で彫られた筆塚は他にはないだろう。
私は子供達には筆塚とは筆の神様で、古くなった筆をお供えすると、その神様が喜んで、字を上手にしてくださるのだと説明した。
カー君はふでづかだからふでづかいと思ったか、筆の神様だから筆使いだと思ったのだろう。
その神様は魔法使いのおばあさんのように大きな筆にまたがって空を飛んでいると思っていたのだろうか。












