先週土曜日(9/24)、国立劇場にて


「文化による復興支援シンポジウム」が行われました。




岩手県の遠野市(遠野文化研究センター)が主催ということで、

岩手県沿岸の被災地である、


陸前高田市、

大船渡市、

山田町、

そして大槌町


の科学館や博物館、図書館などの担当者がいらして

被災地当日の様子や、その後の復旧作業などについて

現状をお話していました。




被災地の出身の私たちが最近話していたことは、

もちろん、今を生きていくために、

生活環境を整えたり、雇用等々は大事なことです。



でも、今まであったものや、

破損していていも、町の人から見れば


「かけがえのないもの」


もあります。





震災後、瓦礫の中に普通に転がっている石碑を、

わかるだけでも自衛隊の方にお願いして、


瓦礫とは別にわけておいてもらったりしたけれど、


残念ながら、もともと石碑がどこにいくつあったのかなどもわからず、

今、地図にプロットしたりして作業をしていることを知り、

驚くというか・・・


話をきいて現実に、焦りを感じました。





また、被災者を励ますための音楽活動等、

無料で行いたいという申し出に、被災地はなかなか断ることができず、


「お金を払う習慣がなくなる怖さ」


もお話されていました。




特に、文化は与えられるものではなく、作るものです。






そして、町の郷土資料がなくなったとしても、

人から人に伝えられる、郷土芸能は生きています。




ちょうど東京でこの文化復興支援シンポジウムが行われている時、

大槌町は、お祭りでした。


お盆に帰らなくても、

お祭りには帰省する若者が多いといわれていましたが、

虎舞、神楽、七福神、手踊り・・・


子供のころは、どれを選ぶか。

その練習に行くのがとっても楽しかったりしました。





なつかしんでもいられません。


今からでも守れるものを助け、

生かせるものをもっと大きくする。




と、文化という視点からお話をきいて思いました。


やっぱり、視野は広く!でいたいものです。