インド旅3日目。
やっと、やっと、ゆっくり寝れる!
ココまでロクに寝ていなかったが、この日だけは朝9:00までたっぷり寝ることができる。
久しぶりに寝る幸せを味わえる!
・・・はず、だった。
早朝4:30、異変を感じて目が覚める。
ん?
・・・まさか。
トイレに駆け込む。
緊急放水が始まった。
濁流が一気に押し寄せ、凄い勢いで流れ下った。
話には聞いていたが、インドに来ると腹を壊す人が多いらしい。当たり前のことだ。
インドはあらゆる面で衛生状態が悪い。
・水道水は消毒されていない井戸水。
・野菜や果物は洗わないか、井戸水で洗う。
・よって生で食べるのはキケン。
・食材は暑い野外に放置され売っているため保管状態が悪い。
よって、火を通していない食べ物はウイルスと隣り合わせなのだ。
俺も水や食事には気をつけていたが、完璧ではなかった。
・シャワーの水がわずかに口に入った。
・果物のジュースを飲んだ。
・生野菜をわずか食べた。
心当たりはある。
完璧に防ぐのは難しいため、これは想定の範囲内だ。
ある意味、シナリオ通り。
ちなみにインド人は免疫が強くなり、少々のことは平気。整い過ぎた環境で生きる日本人が弱すぎるのだ。
放水し終え、
スッキリして、再びベッドに入る。
やっと、寝れる。
しかし、10分後。
また放水が始まる。
この繰り返し。
繰り返し。
繰り返し。
せっかくまともに寝れる日だったのに、放水は止まらず。
朝までトイレキャンプ状態だった。
てか、俺、
こんなに大量に食った覚えはないぞ!
いったいドコからこんなに出てくるんだ。
脱水症状を防ぐために水を飲むが、20分後にすべて出る。出る。出る。
もはや、勝ち目はない。
以前、食中毒になったことがあるが、ほぼ同じ状態。
あぁ、見事なデトックス。
長年溜め込んだケガレよ。
すべて流れ出ろ!
痛快なまでに予想通りの展開。
シナリオ通りの洗礼に、むしろ爆笑した。
部屋のトイレットペーパーを使い果たし、日本から持ってきたものでなんとか間に合った。
美味いインド料理をたらふく食おうと楽しみにしていたのに、・・・しばらく断食か。
てか、これからも旅が続くのだが、こんな状態で行けるのか?
ガイドさんに連絡をしたら薬を買って来てくれた。
インド ノ クスリ トテモ ツヨイデース。
ドンナ ゲリ デモ トマリマース。
まさに、その通りだった。
あれほどの放水が一発で止まった。
いったい、どんな劇薬なのか。