この日は、南澗イ族自治県から臨滄市の北側の県である鳳慶県の県政府所在地鳳山鎮までたどり着くのが目標です。そのためには海抜2500メートルクラスの山脈が連なる無量山を越えなければなりません。西南は鎮源県から景谷県にかけて、西は瀾滄江(メコン川)、東は景東県と、かつてタイ族の居住地であった地域まで広がる大山脈です。
ただ、今日では高速道路に近い二級国道が整備されていて、そんなに苦労する道のりではありません。 瀾滄江を渡るあたりは雲南最大級のダムである漫湾ダムがあります。そしてそのわずか上流には、建設中で2008年から注水がはじまっているはずの、小湾ダムがあります総(発電量4200MW)。 南澗を出て鳳凰山トンネルで国道の最高海抜1890mとなります。
相当切り立った山地が展開します。山中にわずかに広がった盆地には、伝統的な中国様式のモスクがある街があり、住民も女性は頭にショールをつけています。イスラーム教徒である回族の街、公朗です。深い緑の山地は、雲南省の東側ではなかなかみることのできない豊かな森林地帯です。沈家村でいくぶん海抜を下げて1490m、さらに峠にさしかかり、風水埡口(ヤーコウ・二つの山峰の交差する場所)で1895m。
雲県の盆地を流れる鳳慶河
あとは一気に峠道を下ると、バナナの木が生い茂る盆地にでます。ここが雲県で県政府は愛華鎮です。このあたり、12月だというのに1080mの海抜では温暖な土地で、緑の山々を背景に、濃い桃色の花々が木々に咲いて春ののどかさが感じられます。これは桜の木なのです。日本の桜よりずいぶん濃く、梨の花か桃の花と見まがうほどです。この時期瀾滄江の下りに下ったラオス国境の海抜500m地点の辺りまで、桜が満開で美しいです。
雲県は、南橋河が西南から流れ込み、鳳慶河が西北から流れ込み、当地の盆地で合流します。
この一方の鳳慶河を二級国道を降りてから川沿いにあがると、鳳慶県に出ます。土壁ののどかな農村風景が続き、茶畑がこのあたり一面に広がっています。
鳳慶県の茶畑
洛党鎮で1360m、鳳慶県の県政府所在地である鳳山鎮は1880mとなっていました。このあたりは比較的広い盆地になっていて、鳳山鎮は丘陵上に広がる市街となっていました。

