小田野家
HP『角館』によると、小田野家はもともと居住地を異とする佐竹氏家臣・今宮家組下の田町武家団の系譜に属する武士とのこと。


今宮家は佐竹の同族で、かつて佐竹家の転封に当たり、蘆名家と同格の客分として、角館に屋敷を構えた家。平賀源内に蘭画を学んだ小野寺直武はこの家系ですが、もともと武術によって仕えていた家系で、小田野家宗家の小田野刑部少輔は佐竹義宣の秋田移封の際に、芦名義勝と一緒に秋田入りをし、佐竹氏に仕えた家です。

小田野家が柳生心陰流と林崎流居合の師範を務めたそうです(HP『角館』「角館武家屋敷」http://www1.odn.ne.jp/~vivace/kakunodate/kbukeyashiki.html )。明治以降にも門を入った右側には道場があったといいます。棟門形式の表門は、屋根の板目が菱形に交差して美しいです。

家屋は1900年(明治33年)の火事消失後の再建。玄関は一般の通用口と表向きの来客用ものと共有で使っていますが、玄関土間の上がり框(カマチ)で区別するという中級武士程度の家屋構造に特色があります(『図録・角館の武家屋敷』秋田県仙北市教育委員会、2007年)。家を守る神の祠も他の家と同様に祭祀していますが、ここは稲荷を祀ります。


〒014-0325 仙北市角館町東勝楽丁10