国際アジア民俗学会第10回大会に参加して
国際アジア民俗学会は、20年ほどの歴史がある国際学会で、アジア各国の民俗学者が参加しています。2年に各国持ち回りで一度大会が開かれますが、今回の開催国は日本です。名古屋大学の櫻井龍彦先生(同学会現会長)と櫻井先生の学生さんたちの周到な準備を経て、10月10日から10日12日にかけて、秋田県大仙市で開催されました。
今回の参加国は、中国・台湾・韓国・ベトナム・カンボジア・タイ・日本の7カ国、40名以上の参加者が参集しました。
今回のテーマは「アジアにおける稲作文化」で各国ともに共通する基層文化である稲作文化について、まさに日本の米所であるここ、仙北平野で熱心な討論が重ねられたのです。
分科会のテーマは、①「稲作と農耕文化」②「稲作と民俗芸能」③「稲作と物質文化」④「稲作と飲食文化」⑤「稲作と農村社会」の6つのテーマが建てられました。
私は第1日目の「稲作と飲食文化」の分科会で発表を依頼されていましたので、とにもかくにも10日ばかりの準備期間で、「中国南部越族の挑生呪術と東亜細亜稲作文化圏の生食習慣」という発表題目のもとに、日本語と中国語論文の論文を準備しました(今回は時間の都合もあり、中国語論文は首都大学東京非常勤講師の小林佳廸氏に翻訳を依頼しました。感謝!)。
この発表の内容についてはおいおい紹介しますが、かつて長江以南に居住していた越族系の少数民族として、タイ族やチワン族の生食習俗を検討しながら、宋代以来漢人の文献に「南法」として記される少数民族呪術にある「挑生法」との関係を論じたものです。