仲町の武家屋敷町は、いまも当主の方々が住んでいて、剣道の名手も多いのです。東京中野に道場を持つ小沢博七段にお伺いしてみたところ、弘前は全国に名を馳せた小野派一刀流の剣士を輩出しているそうです。小野派一刀流は、上級武士が学んだ剣法とのこと。
たしかに、当地の武家、岩田家の当主、故岩田夏城なども有名な使い手ですが、岩田家初代は、上杉謙信につかえた岩田大膳吉勝で。四代衛門兵衛恵孝から津軽藩に仕え、知行300石の上級武士です。
ある家では黒門の門前に見事な都忘れが植わっていました。
カリン
グミ
また庭には柿の樹のほかに、グミ・クコ・ナツメ・カリンなどの木の実が植わっている家が多いのですが、これは中国でもよく植えられています。なぜかというと、これらは漢方の薬材にするので、カリン酒・クコ酒などにしたり、干ナツメにしたりするのです。津軽の武家も、漢方薬材となる果実を庭先に植えていたのだと思われます。


