旱魃には三種あり 袁枚『子不語』続巻三
「旱魃には三種あり、一つは獣のようで、一つは僵屍が変化したもので、みな旱魃をもたらすことができ、風雨を阻止するのである。さらに最高位にいる旱魃があって、名を「格」という。その危害がもっとも深刻である。この種の上位の旱魃は、姿は人に似て、人より高く、頭の天辺に一つ目があり、龍を食べることができ、降雨を管轄している神である雨師ですらもこれを恐れる。雲が湧き出るのをみると、頭をあげて雲の中で息を吹くと、雲は散ってしまって、太陽はさらに激烈になる。人々は旱魃を抑えることはできず、あるいはいうには、天で出現する旱魃の姿は、山川の気が合わさってできたもので、旱魃が突然消えてしまうと、雨が降るのである」。
説明:
旱魃の観念が、じつは精怪の信仰にもとづいた位階秩序で説明しているところが面白いです。狐精が、天狐を頂点とした努力目標をもっていたりしますが、それにも通じることかもしれませんね。