地球温暖化は僕らの冬を寒くする。
評語:逆説型アフォリズムとして、端的にスパッとよくできています。
慣れや習慣は人間の最も素晴らしく、愚かな能力の一つである。
評語:慣れや習慣がなければなにごともなしえないわけです。それが融通無碍な人間の動きの土台になっているわけですから、しかし、そこから一歩も外に出なければ、ただの生の自動化にほかなりません。
自然との共生を望むなら人は死ぬべきだ。
かならずしもそうは思いませんが、「共生」という言葉に、なにかもたれ合い、なれ合い的な居心地の悪さを感じるのは評者だけではないでしょう。
すべての概念は先入観である。
学者の仕事は概念を樹立してなんぼのものという感じです。しかし既成の概念が却って人間の物の見方を枠に嵌めてしまうということも真実でしょう。
人間は反省する動物というよりも、自嘲によって失敗を勝手に自己完結させる動物である。
評語:自嘲に内在する卑怯さのようなところまで認識が通じていて、これはなかなかです。
(次回に続く・全6回)