吹糖人
吹糖人は飴細工です。「吹き飴細工」とでもいうべきものです。
成都市内青羊宮前の屋台にて
麦芽糖をコンロで煮て、鍋の中でどろどろに溶かしたものを取って少し固め、ストロー(かつてはもちろん麦の茎)でぶうっと息を吹き込んで丸く風船状にします。さらにこまかく息を加えてさまざまな動物の形につくります。仕上げは紅粉などで色をつけ、鶏ならばとさかに色づけしてできあがりです。
完成品の数々
木製の型のなかでふくらませて、形を出やすくする作り方もあります。斉放著『消逝的職業』(百花文芸出版社、1998)の紹介によると、これを作るときには、石の削り粉をつけて手に飴が付かないようにするのですが、型を使うときには型のなかにもこの石粉を塗るのだそうです。さいごに葦や麦の茎に点けて手に持つようにして、屋台の前の木箱の穴に挿してならべます。
動物ものの造形が多く、ブタ・金魚・灯籠・蝙蝠、猿などの種類があります。こどもに売るときには、「坊やは何年?」と訊いて、その生まれ年の動物を作ったりといったやりとりをしたそうです。やはりなんといっても孫悟空が人気ということです。
清末『成都通覧』の挿絵より


