私は仕事で中国に取材に出掛けることが多く、資料収集やフィールド・ワークのほかにも、写真を撮って記録するということが仕事の中心となります。ですからカメラは仕事の道具として大切な機材です。


カメラ遍歴はかなり長かったです。


高校1年に父譲りのハーフサイズカメラ、オリンパスペンSを使いました。

もちろん全マニュアル操作ですが、ポケットに入り、広角レンズで、35㎜フィルムの半分サイズで二倍撮れるハーフサイズは、貧乏高校生にはもってこいでした。


      OLYMPUS PEN

(写真はPEN Sではありません。写真はオリンパスホームページから借用)


高校で写真部に入り、オリンパスペンFTという露出計付きハーフサイズ一眼レフを使い、これはミラーが横にはねるペンタプリズム無しのスマートなカメラで、軽快でした。


       OLYMPUS PEN FT

(写真はオリンパスホームページから借用)


オリンパスOM-1と、ダイレクト測光と絞り優先オートを搭載したOM-2は小型軽量一眼レフの元祖で、丈夫でしたし、OM-2はストロボ撮影がやりやすく、システムカメラの恩恵を受けました。


OLYMPUS OM-1

(写真はオリンパスホームページから借用)



大学時代は6×6判の正方形画面の魅力を感じて、センザプロニカECを使って中国の水郷などをとっていました。ニコンとは縁がないものの、レンズはシャープなニッコールでした。写真家の須田一政さんのスクエアの写真などを見て勉強しました。


大学院に入ってからは、取材用にミノルタα-7とα-9を使いました。自動化しすぎの嫌いもあったカメラでしたが、ロッコールレンズの色再現はなかなか気に入っていまして、最近まで使っていました。いつもカメラを2台もっているのは、出先で故障したときの予備が必要だからです。


博士課程に入ってデジタルカメラにあっさり転向したのは、資料整理がし易いからです。

サイバーショットを使っていましたが、色が人間の眼に合わせた再現で、いまでもソニーのレンズ描写と色再現は気に入っています。このブログで昔の旅を扱ったものは、サイバーショットで撮っています。


仕事に就いてからは、3年前にふたたびオリンパスでシステムを組むことにしました。


コンパクトカメラは、どうしても動体を撮るのにシャッターチャンスを逃がしやすく、中国でも鉄道を撮るときはこれではだめだということに気づきました。あとは画質ももちろん強力な画像エンジンをもった一眼レフが有利です。


買ったカメラはE-300です。オリンパスのデジタル一眼レフを買ったのは選択の余地はなく、レンズ交換の時に入る埃をきちんと落とせるのが、当時オリンパスが開発した超音波振動によるダストリダクションシステムが唯一信頼できるシステムであったためです。このカメラは、ミラーが横にはねるペンタプリズムなしのカメラで、ペンFTの伝統を現代によみがえらせたオリンパスのこだわりも素晴らしかったです。


OLYMPUS E-300


その後オリンパスはE-330を発売し、これはリアルタイムで表示が可能なライブビューの液晶表示機能付きで、たぶんこの機能を強化した後継機がこれからも出るのではないかと思って期待しています(E-360とか。これが発売される余地はラインナップからしても充分あり得ます)。


ペンタプリズムがないのは、撮られる側に威圧感を与えず、写真の結果にも反映します。ライカの距離計連動型カメラが愛されるのは、そうした人に対する優しさということもあるのではないでしょうか?(あとは6×6判一眼レフや二眼レフのように、ウエストレベルでうえからファインダーを覗き込んで撮ることが、直接の視線を撮られる側に感じさせないのも、人に対する優しさで、スナップやモデル相手の広告写真に重宝する理由であることはいうまでもありません)。


これに22㎜から44㎜相当のズイコー広角ズームをつけると、市街や建物を撮ることが多い私の取材では結構威力を発揮します。


それで最近オリンパスの新鋭機E-410を購入しました。このカメラについては、明日の記事で紹介します。