こんにちは。

肢体不自由と盲目の1級障害を持つ!

ハンディキャップ・エッセイスト 河和 旦(かわ ただし)です。


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本日は、【外出前の下調べ】についてお話します。


私は外出する案件があるときは、必ず事前にインターネットや電話などで外出先の下調べをします。


大抵はインターネットで調べるのですが、ネットの情報が不正確と感じた場合は電話で問い合わせることもあります。


では、なぜそこまでして下調べをするのでしょうか。


重複障害者にとっての下調べの重要性


視覚と肢体の重複障害を持つ人にとって、外出先の下調べは、健常者が想像する以上に大切です。なぜなら、移動や情報アクセスに多くの困難が伴うからです。


移動の困難



  • 段差や狭い通路: 車椅子での移動は、段差や狭い通路があると非常に困難です。事前にバリアフリー経路を確認することで、スムーズに移動できます。

  • エレベーターやスロープの有無: 階段しかない建物では、車椅子での移動は不可能です。エレベーターやスロープの有無や場所を事前に確認することで、無駄な移動を避けられます。

  • 介助が必要な場面: トイレや狭い場所での移動など、介助が必要な場面があります。事前に介助が必要な場所を確認することで、必要なサポートをスムーズに受けられます。


情報アクセスの困難



  • 点字や音声案内の有無: 視覚障害者にとって、情報を得るためには点字や音声案内が必要です。事前にこれらの設備があるか確認することで、必要な情報を得ることができます。

  • スクリーンリーダーの使用: 墨字を読むためにスクリーンリーダーを使用する場合、周囲の環境が静かでないと使用が困難です。事前に静かな場所があるか確認することで、情報アクセスがしやすくなります。これは、始めて行く場所でスマホのナビゲーションアプリを利用して道順を調べたり、雨天時などにタクシー配車アプリを利用する際に、このような静かな場所があると助かります。


下調べをすることで得られるメリット



  • 安全な移動: 事前にバリアフリー経路や危険な場所を確認することで、安全に移動できます。

  • 時間の節約: 無駄な移動や情報収集を避けることで、時間を有効活用できます。

  • 精神的な負担の軽減: 不安やストレスを感じることなく、外出を楽しむことができます。


健常者へのメッセージ


障害者にとって、外出は多くの困難が伴います。下調べをすることで、これらの困難を軽減し、より快適に過ごすことができます。


福祉に興味関心がなくても、誰もがいつ障害者になるかわかりません。


バリアフリー対応や情報アクセスの改善は、障害者だけでなく、高齢者やベビーカーを利用する方など、多くの人にとって暮らしやすい社会につながります。


ぜひ、障害者の視点に立って、社会のバリアフリー化について考えてみていただければ幸いです。


本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。