こんにちは。

肢体不自由と盲目の1級障害を持つ!

ハンディキャップ・エッセイスト 河和 旦(かわ ただし)です。


始めてこのブログをご覧になった方は、プロフィールもご覧ください。


本日のテーマは、【身体障害者手帳】についてです。


身体に障害がある方とそのご家族にとって、生活をサポートしてくれる制度はたくさんあります。その中でも、身体障害者手帳 は、様々なサービスを受けるための大切な証明書です。


1. 身体障害者手帳とは?


身体障害者手帳は、身体に一定以上の障害があることを証明する手帳です。この手帳を持つことで、様々な 障害者福祉サービス を受けることができます。


2. どんな人が取得できるの?


身体障害者手帳を取得できるかどうかは、障害の種類や程度によって異なります。視覚障害、聴覚障害、肢体不自由など、様々な障害が対象となります。また、障害の程度によって等級が決められ(最重度1級から再軽度6級に分けられ)、受けられるサービスも変わってきます。


ちなみに余談ですが…、

私は【肢体不自由と盲目の1級障害を持つ!ハンディキャップ・エッセイスト】と名乗っていますが、この【1級障害】というのは、身体障害者福祉法上の最重度の障害ということを表しています。


3. どんなサービスが受けられるの?


身体障害者手帳を持っていると、以下のようなサービスを受けることができます。


(1)補装具の交付


義肢や装具、車椅子など、日常生活に必要な器具を支給してもらえます。


(2)日常生活用具の給付


肢体不自由者向けの杖や視覚障害者用の点字器、拡大読書機など、生活を補助する用具を支給してもらえます。


ただし、「点字器は視覚障害2級以上」などと、対象者が規定されている場合があるので、詳しい受給要件はお住まいの福祉窓口に問い合わせる必要があります。


(3)税金の控除


所得税や住民税などが軽減されます。


(4)公共交通機関の割引


電車やバスなどの運賃が割引になります。


ただし、タクシー会社や鉄道会社ごとで割引のルールが異なります。


例えばタクシーの場合は等級に関係なく手帳の提示で1割引になりますが、鉄道の場合は、手帳内の「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額欄」に「第1種」と記載されている方が介護者を同伴した場合に半額、という具合です。


詳しくはご利用予定の鉄道会社、タクシー会社、バス会社などにお問い合わせください。


(5)福祉施設の利用


障害者向けの施設を利用することができます。


このうち(1)~(4)までは特にありがたい精度だと思います。


特に補装具や日常生活用具は非常に高額で、例えば視覚障害者用拡大読書機を普通に購入すると19万8,000円、最近は半導体不足や物価高などの影響で20万円を超える機種があります。


例えば日常生活用具の給付制度で基準額19万8,000円の読書機を購入する場合、利用者の自己負担は原則購入額の1割負担となるので、19,800円で購入できるようになるのです。


4. 申請方法は?


身体障害者手帳の申請は、お住まいの市区町村の窓口で行います。申請に必要な書類や手続きは、窓口で確認することができます。


代表的な必要書類は申請書、指定医が記入した診断書、本人の写真(脱帽、縦4cm×横3cm)、マイナンバーカードなどです。詳しくは、お住まいの自治体の障害者福祉窓口にお問い合わせください。


5. 家族ができるサポート


ご家族は、障害のある方が手帳を取得する際や、サービスを利用する際に、以下のようなサポートをすることができます。



  • 情報収集: 身体障害者手帳や障害者福祉サービスに関する情報を集める。

  • 申請のサポート: 申請に必要な書類の準備や、窓口への同行をする。

  • サービスの利用: サービスの利用方法を一緒に調べたり、利用のサポートをする。


6. さらに詳しい情報を得るには?



  • お住まいの市区町村の窓口: 身体障害者手帳や障害者福祉サービスに関する詳しい情報を教えてくれます。

  • 地域の相談支援事業所: 障害者福祉サービスに関する相談や、サービス利用のサポートをしてくれます。

  • インターネットで検索する場合、お住まいの自治体名 身体障害者手帳で検索すると、情報が出てきます。例えば【東京都中央区 身体障害者手帳】のように検索します。

  • 東京都の場合、身体障害者手帳に関する手続き及び相談等の区市町村窓口一覧から、市区町村の問い合わせ先が確認できます。


身体障害者手帳と障害者福祉サービスは、障害のある方が自立した生活を送るために大切な制度です。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。


最後まで読んでくださり、ありがとうございました。