身近なケンミンショー -4ページ目

身近なケンミンショー

日常の生活範囲の中で見つけた身近にある都道府県や都市にまつわるお話しをゆるーく綴ります

                    1


 茨城県と云えば、先ずは水戸の納豆を思い浮かべる。
 茨城の納豆の生産量は全国一である(但し、統計の取り方で異説もある)。


 合わせて消費量も日本一かと思いきや、残念ながら2位である。

 水戸市を例にとると、昨年の消費量は県庁所在地別で1位を奪還した。
 しかし、このところは福島市に奪われて2位となっているようである。


 安心なことに、納豆のトップメーカーは茨城県にある。
 TNフーズという「おかめ納豆」で全国のスーパーの納豆売場で知れ渡る企業である。
 価格も比較的安いので、良く購入する銘柄である。


 納豆の謂れであるが、納豆は精進料理として主として禅寺の納所(なっしょ)と云われる倉庫の片隅で作られていたものである。
 納所の「納」と大豆の「豆」を合わせて「納豆」と云われたようである。


 なぜ茨城県が納豆の名産地になったのであろうか?


 明治になったころ、水戸に笹沼清左衛門という新事業に関心の強い人物がいて、数々の事業にチャレンジしていたそうである。
 その中の一つとして、納豆製造事業の立ち上げを行い、数々の試行錯誤を経てやっと明治の中ごろに事業化の目途がついたそうである。
 水戸には天狗党という維新のさきがけがいて、それに見習うべく「天狗納豆」と名付けて売り出したとのことである。
 そのころ上手い具合に東京から水戸までの鉄道が開通し、水戸偕楽園の梅林見物の客にお土産として販売したそうである。
 それが当り、人気を博するとともに今日の水戸納豆の基盤を築いたとのことである。


                    2


 茨城発で全国展開している事業はいくつかある。
 但し日立製作所は巨大企業であるので、ここでは割愛する。


 先ずは、「CCS」というファミリーレストランの全国チェーンの店である。


 CCSの歴史は今から30数年前、土浦市で「ろびんふっど」1号店を出店したことに始まる。
 その後10年位経って、焼き肉レストラン「宝島」1号店を出店した。


 そしてその後、社名をろびんふっどからCCSジャパンに変更し、現在もその名前である。

 その後、外食産業の業界再編が吹き荒れる中、結果的にはゼンショー傘下の子会社となり現在に至っている。


 現在の店舗数は、約570店、内茨城県には1割以上の店舗がある。
 しかし、熊本、鹿児島、沖縄といった空白県もある。

 尚、ファミレスの店舗数では、全国第4位である。



 続いて「R-O」というジーンズ、カジュアルのチェーン店である。


 今から35年前、東京杉並に1号店を開いて、営業を行ったが成果には見るべきものがなかった。


 そこで、5年後、つくば万博に着目し、万博開催期間中に茨城県に第1号店を開いた。
 これが当たった。
 その後は、地方圏や郊外への出店に作戦変更して、ショッピングセンターや駅ビルへの出店を中心に展開している。


 現在の店舗数は5百数十店で、売上額は800億円前後である。
 しかしこの売り上げは、残念ながら現在のアパレル業界での売上ランキングは全国15位である。



 最後は「KZデンキ」である。


 KZデンキは水戸市に本拠を置く家電量販店である。
 沿革は、戦後間もなく加藤馨氏が水戸市にラジオ販売修理業の加藤電気商会を創業したことに始まる。


 その後カトーデンキと法人化し、合併やフランチャイズ契約を繰り返し行い、創業から50年余り経って、社名をKZデンキとしたのであった。
 その後も幾多の合併や業務提携を行い、今日に至っている。


 現在の店舗は400店弱、茨城県内に1割弱の店舗がある。
 しかし、中国地方や九州に空白県も幾つかある。


 現在の売り上げは約7千億円、国内4位の家電量販店である。
 しかし自己資本比率はトップ、ROEは11%で、経営状態の良好な会社であり、敬意を表したい。