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栃木県の全国一生産の農産物には「とちおとめ」の「いちご」、巻寿司には欠かせない「かんぴょう」、ビール原料の「二条大麦」等々である。
この3つのトップランナーのうち、全国シェアーで断トツなのは「かんぴょう」である。
全国の98%を栃木県が生産している。
2位は茨城県であるが、僅か1%強である。
主な栽培地域は、小山市と宇都宮市の間の上三川町、下野市、壬生町などである。
栃木県のかんぴょうは約300年の歴史を持っている。
江戸時代の中ごろ上記の壬生町で栽培が開始されたと云われている。
元々かんぴょうの生産地は関西の近江の水口や山城の国、そして摂津の木津であったと云われている。
江戸中期に近江国水口藩から下野国壬生藩(現、壬生町)に国替えになった藩主鳥居忠英がかんぴょうの栽培を奨励したことが始まりであった。
余談であるが、鳥居忠英は関ヶ原の前哨戦で伏見城に籠城して、西軍主力と戦い敗れた守将鳥居元忠の子孫である。
かんぴょうはウリ科の夕顔の実である「ふくべ」を原料とする。
その夕顔は根は浅く横に広がって伸びるため、水捌けのよい軽い土を好み、それに適した土壌が関東ローム層であった。
そして栃木は夏の名物と云われる雷と夕立が頻発ため、これが地表を冷まし、暑さに弱い夕顔の根の成長を促し、実も太らせるのである。
これらのことがそのかんぴょう生産を栃木県で定着させた理由である。
かんぴょうの用途は色々ある。
太巻き・細巻きの巻き寿司類、ちらし寿司、五目寿司などのお寿司関係、昆布巻き、ロールキャベツ、巾着などのひもなどで、比較的良く目に触れたり口にしたりしているが、知らず知らずのうちである。
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栃木と云えば宇都宮の餃子が良く知られている。
宇都宮の餃子の消費量は、全国のトップクラスである。
5年前くらいまでは、ずうっとトップを続けていたが、このところ浜松市と熾烈なトップ争いを繰り広げている。
信頼できる筋によると、東日本大震災の影響にて2年間トップを奪われたが、その次はトップとなった。
しかしまた浜松市に奪い返された。
このような経過である。
但しこの消費量とは、スーパーなどで購入した餃子パックなどの価格の合計であり、飲食店などの販売は含まれていない。
宇都宮市の餃子の始まりは、宇都宮にあった陸軍師団が満洲を担当したことから、宇都宮出身の軍人が満洲からの帰国に際して本場の餃子の製法を持ち込んだのが始まりといわれている。
市内には餃子専門店や餃子を扱う店が約200軒あるそうである。
因みに、浜松市には餃子専門店や餃子をメニューとして出す飲食店の合計は300軒以上もあるそうである。
また餃子のスタイルも食べ方も宇都宮とは異なると云われる。
身近にあった餃子は、㈱マルシンフーズの宇都宮餃子である。
マルシンは以前は東京に本社を置いていたが、2年前に工場のある栃木県真岡市に本社を移転した会社である。
この会社、子供のころから一度や二度と云わずお世話になった「マルシンハンバーグ」を主な商材としている。
ハンバーグは前身の会社も合せて50年以上も前から作っているそうである。
そのハンバーグの他にも、ミートボールや肉だんご、魚ソーセージや宇都宮餃子を販売している企業である。
そして宇都宮餃子については、宇都宮餃子会から公認を受けた正真正銘の宇都宮餃子を販売している。
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身近に最近、栃木発の寿司店がオープンした。
「UB」と云う。
関西初出店とのことである。
「GK寿司」というグループの傘下の店で本社は宇都宮市、全国で80店舗を有する。
今回、オープンしたこの店の近所では、100円回転寿司では、関西系の「KR寿司」、「SSR」、横浜の「KP寿司」などが以前から凌ぎを削っている。
また、少しの高級回転系では、「BK」、「DK水産」、「HD市場」等もある。
激戦区にわざわざ身を置いたということであるが、それなりの勝算があるのであろう…。
店長氏に話を聞いてみた。
この店の良いところは、回転しない寿司、つまり回転レーンの無いコンベアレスの寿司であり、客の注文をリニアのラインで運ぶことによりコストダウンを実現したとのことである。
また回転する寿司の管理も不要で、さらに経費の削減ができるとのことである。
従ってその分の経費をネタにつぎ込むことが可能となるので、良いネタで寿司を食べて貰えるという優位があるとのことであった。
なるほどモットモである。
確かにネタは他よりも良かったような感じを受けた。
しかし今後どうなって行くのであろうか?
消費者としては競争が激しくなり、サービスも更に向上するのが望ましい。
是非とも大健闘して欲しいものである。


