フェミニズムと聞いて、あまりいいイメージを持たなかったのは、私だけだろうか。
それはおそらく、ツイッターで活躍するフェミニスト、俗にいう”ツイフェミ”
によるものだろう。
彼ら彼女らの主張は、性的搾取をはじめとした理不尽に思えるものばかりである。
しかし、フェミニズムとは何かと考えたときに真っ先に思い浮かべるのは、
”女性地位向上のための解放運動”という良さぜなものである。
つまり私は、フェミニズムに対して、
『よさげだけど、めちゃくちゃなこと言ってる奴いるし、よくわからん』
と思っていたのである。
そんな私の眼前に、ひときわ惹かれるサムネイルが目に入った。
NewsPicks【フェミニズムとは何か】を見た。
早く寝たいけどなんもしたくね~と思いながらYoutubeを開き、
ウェザーニュースの切り抜きを見ていた。
動画タイトル
【宮台真司「クソフェミ」発言の真意とは⁉ 安藤優子と語る
”フェミニズム問題”】
サムネイルには、報道番組で長らくメインキャスターを務めた安藤優子氏がいる。
これを見れば、正しいフェミニズムを理解できる!そう期待して画面に触れた。
以降、Youtubeの無料部分では満足できず、NewsPicksに登録して視聴した感想を
箇条書き風に述べていく。
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番組はダイジェストから始まった。
開始30秒ほどでいきなり眼鏡をかけたおっさんが
「自称フェミニストの中にはおかしな差別主義者が混ざっている。」
「セックスワーカーは人格破壊だとかいうのを当事者の話も聞かずにね、
これを”クソフェミ”と僕は呼んできた。」
「てめえの快不快に公共性はないぞ」
というのだ。めっちゃびっくりした。すげ~!!
社会学者が”ツイフェミ”をぶった斬ったのだ。キモチ~!!
安藤氏はジャーナリストらしい。知らなかったわ。
しかも社会学の博士号持ち、すごすぎ。
安藤氏
『業界に飛び込んだ時、周りと同化するためにおっさん化して見せた。
祷文をペット化して見せた。このことを猛省している。』
これが彼女の活動の根源なのだろうか。
次に宮台氏により、フェミニズムの歴史が語られる。
現代においては、SNSによりフェミニズムの波が到来しており、
良い側面と悪い側面があるという。
○悪い
カテゴリーに結び付けたステレオタイプを強要する。ある種の差別 (ex. AV新法)
×良い
カテゴリー自体を疑う。カテゴリーを超えた存在の肯定。(ex. LGBTQ)
一通り解説したのち、
『これはあくまで”フェミニズムの現状”であり、自民党議員たちが
どう関わっているかと考えると、目の前は真っ暗になりますよね?』
と安藤氏に笑いかけた。
急に耳に障る言葉が。言葉の真意が気になる。(私はネトウヨです。)
話はジェンダーギャップ指数に切り替わる。
安藤氏
「普通に志を持ってい政治に入れるようなシステムを作っていない。」
『古い考えが残っており、女性は政治に参画しずらい。』
「普通の女性が本来政治に参加しなければ、ギャップなんて解消するわけがない。」
・・・おっしゃる通り
Q. ジェンダー平等のために何が必要か
宮台氏
『広範な感情教育が必要。』
『専業主婦になりたいと思うのはなぜか、
男社会に適応した方が抗うより幸せそうに見えるから。』
『抗わない方が幸せというイメージを払拭できていないのがフェミニズムの問題。
あるいはロールモデルの問題。』
『自由に生きる姿を見せるのが、感情教育の基本。』
『大人の悪いステレオタイプを超える人間関係を築くことが重要。』
・・・なるほど
安藤氏
『いい顔をしながら、水面下では鬼の形相をして勤めなければ、
男性の牙城を崩せない。』
『その姿を見て素敵なロールモデルだと思えるわけがない。』
「男性を通して弟子化社会的な価値が認められない自分っていうのも、
もっと考えてほしいところもある。」
・・・
宮台氏
『男女同数と決めているフランス議会のように、社会的に差別されている人を
救済するアファーマティブアクション(クォータ制)というものがある。』
『逆差別だという議論もされていたが、今はほとんどない。』
『あるカテゴリーの人がコストをかけないと同じ舞台に立てない状況を、
まず突き崩さなきゃならない。』
『日本のように統計的にダメな国は、自然に変わるわけがない。』
私も逆差別だと思っていたが・・・そうか。
宮台氏
『日本にもクォータ性が必要だが、法改正するには国会議員の同意が必要。』
『その国会議員のメンバーはって考えると・・・』
安藤氏
『衆議院議員の女性は1割弱ですからね・・・』
私みたいな人は大勢いそうだしな。
宮台氏
『子供にもこの社会への違和感を持ってもらうためには、
親がロールモデルにならなきゃダメ。』
うわ~きつそう。
宮台氏
『男性が家事をやり負担を減らす。そういうところから始めるべき。』
あ~~~~~~~~~なるほど!!!!!!!!!
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感想以上。
以下、視聴後考えたことを記述する。
この動画を視聴して、頭の中でもやもやしていたものが晴れた。
動画内で”クォータ制”の話題が出た。
視聴前は『こんなものけしからん。当選に値する人が選ばれるべきだ!』
・・・と思いつつも、現状じゃ何も変わらないことは、薄々気づいていたと思う。
というか、何が正しいかわからなくなってしまうことを恐れ、
考えないようにしていたのかもしれない。
このブログを読んでいる貴方は、差別されるアラブ女性についてどう思うだろうか。
私は以前からアラブ女性に対し、
『アラブ社会から脱出した場合と現状を見比べて、女性自身が判断すべき。
その判断をできる状態にすべきだ。』
と考えていた。
(もちろん理想論でしかないということは承知の上で)
つまり、両方のロールモデルを見て各人が判断すべきだという考えは、
もとより私の中にあったのだ。
なぜクォータ制に対して同じ考えに至らなかったかはわからない。
自分が属するコミュニティ(日本国、あるいは日本人というコミュニティ)に関する
問題だからか、男性だからか、はたまた別の理由があるのか。
少なくとも、フェミニズムに対しアラブ女性の論理を持ち出せなかったのは確かだ。
そこで、この動画に出会え、組み立てたくなかったロジックを整理してくれた。
非常に幸運である。
このように、身の回りの問題に対し、無意識に思考停止している事は
他にもある気がしている。
それは外国人差別かもしれないし、今ホットな職業差別かもしれない。
また、クォータ制を支持しなくてはならないかというと、そうでもないとも思う。
それは保守であり、急激な変化に対するブレーキである。
革新と保守、この議論により決断が下されるべきだと考える。
であるからして、野党には頑張ってほしいところだが・・・
動画としてみたときに、もちろん勉強になるし、面白い。
司会は加藤浩次。さすがスッキリの司会者。進行がうまい。
二人の話を遮らず進行させるし、視聴者視点に立った質問も的確。
内容も、フェミニズムの歴史や現状を知れることだけでなく、
黒人差別や外国人差別にも言及している。非常にためになる。
そして、理論ベースで淡々と、されど言葉に熱意を感じる宮台氏と、
実体験をもとにリアリティのある話をされる安藤氏の対比。これもまたいい。
異なる立場で違う印象を受ける二人が、同じ方向を向き、
前に進むための話をしている。
単にエモい。
結論
エモかった。
以上