カウンセラー中島知賀です。
生きづらさの根本を紐解いて癒す
【深い傾聴によるカウンセリング】をしています。
今日は、カウンセラーの「笑い」についてです。
カウンセラーが笑顔でクライエントの話を聴くことが良いのか?悪いのか?
みなさんは、カウンセリングの実習で、「カウンセラーが笑顔になって聴くのは、良くないです」とか
反対に「カウンセラーがムッとした顔で聴くのは良くないから、笑顔で話しやすい雰囲気を作る方が良い」とか・・・
いろんなことを言われてしまって、混乱したことはありませんか?
私は、何度も何度もありました。
笑顔になるのが、「良いとか、悪いとか」ではなく、笑顔の意味について深く考えることが必要だと思います。
例えば、クライエントが来談したときに、ムッとした顔をする理由はどこにもありません。反対に、ニコニコと愛想を振りまく必要もありません。
カウンセラーがありのままの姿、表情で会えばいいだけです。というよりも、来談されたときのクライエントの気持ちをどこかで感じながら、クライエントを迎えればいいのです。
そして、クライエントの話を聴いているときは、クライエントの気持ちに想いを馳せ、感じながら聴いていると、笑顔にはなれません。
カウンセラーも、自分が経験しているかのように、クライエントの辛さ、苦しみを感じながら聴いているからです。
あるいは、クライエントが、一山乗り越えて、ホットして話していたり、自分のことを嬉しく感じて笑顔でいれば、カウンセラーも、その気持ちを感じて聴いていると、暖かい気持ちになり、穏やかな表情になりますね。
反対に、
クライエントの辛い話を聴いているときに、カウンセラー自身でさえ気づいていないのですが、笑顔になっているときがあります。
それは、カウンセラーが、辛い話を聴いていると、自分が耐えられなくなるので、クライエントの気持ちを軽くしてあげたくなって、救いたくなるからです。
このときの、カウンセラーの笑顔は、カウンセラーの防衛です。
カウンセラーの笑顔は「そんなに大したことではないよ」とか「まあ、そう思ちゃうよね~。そうだよね~」という同調的な気持ちをクライエントに伝えます。
すると、クライエントは、カウンセラーの笑顔を見て、それ以上辛い話をしづらくなってしまい、辛い気持ちに蓋をします。クライエントも苦笑いをします。
カウンセリング実習の振り返りで、もし、あなたの聴き方の中で、無意識に笑顔になっている場面があったならば、
・そのとき自分の心の中でどんな気持ちが動いていたのか?
・そして、カウンセラーの笑顔が、クライエントの発言にどのような影響を与えたのか?
丁寧に振り返ってみてくださいね。
丁寧な自分自身の振り返りの積み重ねが、次の力に繋がっていきます。
本日もお読みいただきありがとうございました♪
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