こんばんは。
 
カウンセラー/傾聴トレーニング講師
中島知賀です。
 
 
深く共感的に理解する
傾聴という心の援助方法は
 
私たちの心の深い部分に潜む
生きづらさの根っこから
生まれる悲しみや、寂しさ、
怒りや、憎しみにまで
 
思いを馳せ
深く共感的に理解する心理療法です。
 
クライエントさんの
生きづらさの根っこは
幼少期に何度も繰り返し経験した
心の傷つきです。
 
 
子どもにとって、重要な親や他者との
関わりの中で
無条件に愛されなかったと繰り返し
実感したときに心が傷つきます。
 
 
子どもにとって
親から無条件に愛されないことは
死を意味するような恐怖ですね。
 
見捨てらるような恐怖です。
 
子どもは、大人のように
客観視して、理性的に、冷静に
自分に起きていることを
判断できません。
 
子どもなりに未熟な方法ですが
親から愛されるための条件を身につけ
 
この世界や自分や他者に対する
見方を身につけます。
 
〇〇であれば愛される価値がある。
〇〇であれば人に受け容れられる。
〇〇であれば拒否されない。
 
 
見捨てらずに、生き抜く方法。
傷つかないように
心を守る方法を身につけるのです。
 
 
親は子どもにとって絶対の存在なので、
その方法は、この世界や他人にも
有効な方法だと思い込み
信じ込んでいます。
 
 
そして
 
 
大人になってからも
この世界や自分や人に対して
同じ方法を使って
人生を乗り越えようとするとき、
 
その方法が機能しなくなる
時がやってきます。
 
そして
生きづらさが
顔をだします。
 
 
 
私たちカウンセラーは
クライエントさんの
生きづらさの根っこである
心の傷つきにまで
思いを馳せます。
機能不全になった心を守る方法を
必要とせざる得ない
苦しみや、恐怖にまで思いを馳せます。
 
 
私たちは、
長年に渡って身につけた生きづらを
急に手放すことは
傷つくのではないかという恐怖と
隣り合わせです。
 
 
手放したいけど
怖くて手放せない
葛藤の苦しみさえも
ありのままに受け容れられるとき
 
 
クライエントさんの心の中に
手放しても大丈夫かもしれないという
淡い安心感が芽生えてくる心の働きを
支える営みが
 
 
深く共感的に理解する傾聴という援助方法です。
 
クライエントさんの心の内側からの
変化成長を支える営みです。