『心の傷つきと癒しについて学ぶ』講座に参加してきました。

 心の症状がどのようにしておきるのか?
また心は、意志の力では思うようにならないのはどうしてなのか?
そのことについて、古宮昇先生は心の成り立ちを一般の方にも分かりやすく教えて下さいます。
 
 昨日学んだことを少しお伝えしたいと思います。

 人間の心には大きく分けて「4つの根源的で強烈な心の衝動」があります。(心の衝動なのでとても強烈でワッと湧き出るような欲求です。)

4つの心の衝動とは、

1自己実現を求める衝動
2無条件の愛を求める衝動
3自己表現を求める衝動
4傷つきたくない、変るのが怖いと求める衝動

です。

 人間の心の4つの衝動はお互いに連動しています。
また、2の無条件の愛を求める衝動が満たされないとき、私たちは激しい心の痛みを感じ傷つきます。
 幼い時に、親から叱られたり、無視されたり、暴力を受けたり、自分の気持ちを分かって貰えなかったりするとき、幼い子どもは『愛されていない』『拒否された、否定された』『私の存在そのものが迷惑だ』などと感じて深く傷つきます。

 しかし、この世の中に完璧な親、完璧な子育てをする親は存在しません。ですから、私たちは、みんな多かれ少なかれ心の傷つきを抱えて成長してきます。
身体や知能が成長しても、心は幼児のときに傷ついた寂しさや悲しみ、怒りなどはそのまま無意識の領域に残っています。

 大人になった今も、心の傷つきの部分に触れるような出来事があると、かつて親との間で感じた物の見方、感じ方、行動を今の人間関係の中で無意識的に繰り返します。
 
 「あの人が悪い」「あいつがこんなヒドいことをする」「評価をしてもらえない」などと、原因は外側にあるんだということにします。

たしかに、その一部分は正しいでしょう。

しかし、同じような出来事や、同じ人に対して、怒る人と気にしないでいられる人がいるのは何故なのでしょうか?


 昨日は、激しい心の傷つきから、「躁うつ状態、パニック発作、不眠症などに苦しみ、また、恋人などの人間関係にも生き辛さを抱える事例をもとに、どのような心の傷つきがそのような症状がおこすのか?そして、その方が、自分らしさと繫がり、自分を取り戻すには、どのようなことに取り組まれたのか?そして、どのように変化していったのか?を学んできました。
 
 この続きはまた明日に書きたいと思います。