越婢湯 六角重任 古方便覽 | 日本漢方の初歩と自然の日記2

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越婢湯
六角重任   古方便覽


越婢湯

麻黄 一錢二分
石膏 一錢六分
生薑 六分
大棗 八分
甘草 四分
右五味以水一盞二分煮取六分

水腫
發熱
惡風して
渇し
或は喘して渇せざるものを治す

喘渇甚しく
或一身尽虞腫て
小便利せざるに
平水丸或は控涎丹を兼用し
時々
備急圓又は紫圓にて下すべし

脚腫疼痛するによし

一男子年五十餘
脚腫て
疼痛忍ぶべからず
日夜叫號すること五六日
諸治効なし
余此方をあたへて
病頓に退く





※控涎丹
姑洗円
乃ち控喘丹なり
諸痰飮 水毒を治す
甘遂
対戟
白芥子 各等分
右三味杵て篩ひ末と爲し
蜜丸梧桐子大の如くし
每五十丸生薑湯を以て之を服す

※甤賓丸
乃ち平水丸なり
脚氣腫滿
大便せざる者を治す
商陸 四兩
甘遂 二兩
芒硝
芫花
吳茱萸 各三兩
右五味を末と爲し
蜜丸梧桐子大の如くし
飮服すること三丸日に三回