疎開先の漁村で雑貨屋を始めたので、父が

荷物も運べる頑丈な自転車を1台購入した。

 

多分私も小学生の最後か中学生だったと思うが

早速猛練習して自転車に乗れるようになった。

 

その自転車でお客さんの家へ商品の配達を

毎日のようにしていた。

 

いつの間にか自転車が自分の足のようになり6km

程離れた街までも自転車で行くようになった。

 

ある時近所の同級生の友人とその道を最後まで

手放しで乗ろうと競争をした。

 

速さではなくとにかくハンドルに手を掛けたら負けと

いうルールででした。

 

田舎の道は当時舗装もない砂利道で、決して広い道でもなく

バスやトラックがすれすれに走っていき、

坂道もあるところをお互いに意地になって、最後まで

手放しで走り切った。

 

今考えると危険でよく事故にならなかったと思います。

 

それ以外にも普段から幅50cm位で片側は海の

堤防の上を走ったりとかなり無茶をして遊んでいた

ように思う。

 

お客さんの所へ荷物を運ぶときも田んぼのあぜ道の

ような細いところを走っていたがその日は真冬で

北西の季節風が強く稲刈りした後の乾燥した

田んぼに自転車ごと落ちたりしました。

 

あぜ道に自転車を戻し、田んぼから商品を持ち上げて

自転車に乗せようとするとまた風が吹いて、自転車が

田んぼに落ちてしまうこと数回繰り返し、風が

多少なぎた時に、急いで荷台に括り付け配達した

ことなどもいまだに忘れません。

 

何しろ山脈から吹き降ろす季節風は田んぼを

通過して海へ吹いていき、たぶん風速20mくらいは

よく吹く地方でした。

 

自転車でサイクリングなどと言う優雅な経験は全く

ありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自転車に乗れたのは何歳?

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