国家公務員の人材確保のために有識者会議で

人材確保に関する中間報告をまとめた、という

ニュースを読んだ。

 

内容は公務員こそ脱年功序列をすべきだという

内容らしい。

 

それにしてもいまだにこんなことを会議で

決めているのかと驚いた。

 

私は60年以上前に民間企業に就職した。

 

すでに年功序列ではなくなっていた。

 

新卒が数百人も入社するのに、彼らがすべて

同じようにポストについて、同じ給与や賞与

などと言うことはありえないことだった。

 

当然、役員になるものもいれば、課長にも

なっていない人が出てくる。

 

社員の意欲向上には、脱年功序列は競争心を

あおるうえでも必要だと思う。

 

ここで問題が出る。誰が公正で正しく評価できるのかが

問題になってくる。

 

このシリーズでも以前書いてきたが、出世は多分に運が

伴う。

 

どんなに本人が努力しても、結果が出ないときもある。

 

それは仕事の内容にもよるし、世の中の経済の動向にも

関係してくる。

 

しかし上司は自分の担当部署の成績を上げて出世したい。

 

運よく業績が上がった部下を高評価する傾向がある。

 

大企業になればなるほど、社内で稼ぎ頭のグループと

そうでないグループがはっきりしていたりする。

 

成績の上がらないグループほど大変な苦労と努力を

していても、実績として出てこない。

 

そのあたりを誰が公平にみてくれるのか。

 

私の経験でも、同期の人間で部門は違っていたが

人事異動で、相手がわずかばかり上になった。

 

お客さんに二人であいさつに行ったときに、

あからさまに「今度逆になったのね」と言われたことも

有った。

 

その時の気まずさは、その後の仕事にも影響があった。

 

実力主義は悪くないが、公平な評価ができてこそだと思う。