前回書いたように、半死の状態から何とか生き延びましたが、今度はまじめに、

腎臓病との戦いになりました。

 

メインは食事制限です。

制限は食塩、たんぱく質、カリウムなどに数値制限があるため、基本的には

外食をやめました。

外食は一般に味を濃くしたほうがおいしく感じるので濃いめになっているようです。

また何が入っているかわからないとも言われました。

 

したがって市販の薬もNGです。

整形外科で両ひざの軟骨がほとんどなくなっていて、歩くのにつらく、さらに

階段の上り下りがきついのですが、痛み止めの薬も腎臓によくないので使えません。

 

腎臓病に限らず入院すると病院食が薄味なので、入院患者はよくまずいと不満を言いますが、私は一生その薄味の食事に耐えなければなりません。

 

妻は野菜や果物は必ず30分以上水につけたものを料理に使います。

もちろん塩分はなるべく使わず、お酢などで味付けしたものが多くなります。

料理時間も長くかかり、ご苦労様と言いたいです。

 

外食も以前なら、町を歩いていて、ラーメンが食べたくなったりすると、ふらっと

お店に入って注文したものが、今は心の中で我慢、我慢と言いながら店の前を通過します。

これからの季節、冷やし中華始めましたの看板などを見ると、うらめしくなります。

 

長期の入院で体重は85キロから68キロまで減りました。

現役時代、ゴルフではスプーンでドラコンをとっていた私にとっては筋肉が衰えるのは、実に寂しい限りでした。

 

そんな生活をしていたところ、79歳の春に体温が39度近くまでになりました。

当時はまだコロナはありません。

病院へ行ったところ採血などの検査の結果「腎盂腎炎」と言われ、即入院になりました。

 

知識のない私は何の病気かわかりませんが、やはり腎臓関連かなと思いました。

 

原因は腎臓に細菌が入る病気で、前立腺などから細菌が入るらしいです。

前立腺の検査ではやはり、前立腺肥大でした。ただ前立腺のがんのマーカーは低かったので、とりあえず前立腺肥大の手術も検討しましたが、79歳の年齢でがりがり

削るのはいかがなものかと思い、とりあえず薬の治療(?)にしました。

 

今も前立腺の肥大を抑える薬と、排尿障害を改善する薬を使用しています。

 

これも腎臓がんで1個摘出手術した後、前立腺の検査を受けて肥大が指摘されていました。

先生の指摘されたことを無視していると後で必ず何らかの問題や病気が発生することも分かりました。

 

腎盂腎炎は10日ほど入院して点滴をしていて治りました。

 

腎臓1個の生活は負担がかかるのかと思いました。

 

定年後は旅行やゴルフを楽しみにしていましたが、57歳の腎臓がんからの

病気続きで全て諦めました。

健康でないとせっかくの老後もつまらないものになります。

 

中高年になると体のパーツがやはりそれなりにガタが来始めるのを実感しました。

 

この年の夏にまた大きな病気になりました。

 

次回に書きます。