●脂肪は全て悪？バストやヒップは体脂肪です！
＊美しいバストやヒップは、実は脂肪の塊です！
女性になぜ痩せたいのか？と質問すると、経験的には「選べる洋服
の幅が増える」という答が最も多いように思います。
すなわち痩せていないと着れない服、ファッションがあるというこ
とです。
実際ファッション誌に出てくるモデルのほとんどは、平均的な女性
の体型に比べ著しく痩せており、ファッション界に限って言えば
「スリム＝美しい」という方程式が成り立っていると言っても過言
ではないでしょう。
しかし、バストやヒップといった、「女性らしい美しさ」を象徴す
るパーツは、実は脂肪の塊。
健康を維持し、更に女性らしい美しさを実現するためには、実は脂
肪は大変に重要なのです。
非常にストイックに細くあることにこだわってダイエットに失敗し
たり、健康を害すより、むしろ「脂肪を味方につける」ことで、よ
り女性らしい美しさを手に入れることができるのです。
●女性の健康に必要な体脂肪
女性に忌み嫌われがちな“体脂肪”ですが、実は美と健康のことを
考えると、女性の体脂肪率は20パーセント前後はあった方が良いと
言われています。
その訳は、体脂肪は次のような重要な役割を持っているからです。
●女性の美と健康に必要！体脂肪の働きとは？
＊体脂肪を減らそうとし過ぎると、太りやすくなる？！
前のページで書いたとおり、体脂肪は女性の健康と美容に欠かせな
いものです。
その理由は、以下の通りです。
■その１：“美の源”女性ホルモンの分泌を正常に保つ
美容と健康上、女性が体脂肪を減らしすぎない方がいいもっとも大
きな理由は、女性の場合体脂肪が「月経の発現や性機能を正常に保
つために重要な役割を果たしている」ということにあります。
というのは、女性の生殖や正常な月経の調節にはエストロゲンなど
の女性ホルモンが関わっており、実はこのエストロゲンの量の調節
に体脂肪が関わっているのです。
エストロゲンは美と健康の源。
エストロゲン分泌に悪影響を与えるようなダイエットは、健康の面
だけではなく、美容の面からも決しておすすめできません。
ちなみに体脂肪率を10パーセント以下に落とした新体操やマラソン
などのトップアスリート（女性）に対する調査では、調査対象者の
ほぼ全員が何らかの月経異常を持っていたなどとの報告もあります。
■その２：筋肉が減るのを防ぐ働き
体脂肪が備蓄エネルギーであることはよく知られています。
すなわち体がエネルギー不足に陥ったとき、体脂肪を分解して足り
ないエネルギーの一部を補うということです。
ところが備蓄エネルギーは体脂肪だけではなく、実は筋肉などのた
んぱく質も緊急時には分解されエネルギーとなります。
この筋肉が分解される条件は「体脂肪が十分にない」ことで、すな
わち、痩せているのになお痩せようとすると筋肉が分解され減って
いくことになるのです。
筋肉の減少は痩せにくい身体を作ります。
つまり、体脂肪をむやみに減らそうとすると、逆に太りやすくなっ
てしまうということです。
■その３：“冷え”の予防
＊少なすぎる体脂肪で下半身デブ？！
人間が健康に生きていくためには、常に体内の温度を一定（36度前
後）に保っていなければなりません。
そのために重要な役割を果たしているのがカラダの表面を覆ってい
る皮下脂肪。
これが十分にない人は、ある人に比べ外気温から影響が強くなり、
より体温調整が難しくなります。
ご存知の通り、冷え症や冷え性からくる血行不良、むくみは、これ
また女性が嫌うセルライトの原因にも繋がってしまいます。
以上のように、体脂肪を憎み、「とにかく減らそう！」という行為
は、女性の健康と美しさに多大な悪影響を及ぼすのです。
●男性は“体脂肪”が好き
＊自分の魅力がどこにあるか、実は女性は気がついていない？！
体脂肪計が普及すると同時に「体脂肪を減らせ」というメッセージ
が世の中に溢れていることを危惧している私は男性です。
というのは、例えば男性が魅了されることが多い女性の豊かなバス
トは、そのほとんどが体脂肪で作られています。
また、以前『本当の“モテ女体型”とは？』でも触れましたが、男
性を魅了するにあたって最も大切なことは、体脂肪の量の多さ少な
さではなく、その体脂肪がどこについているか？という場所の問題
であります。
極端な話、ウエストサイズが同じであれば、バストやヒップにより
体脂肪が多い（ウエストがよりくびれている）女性の方がえてして
好まれることが多いのはいつの時代も変らない傾向なのです。
●ウエストは死守しつつ、バストとヒップに体脂肪！
＊ウエストの体脂肪は“贅肉”かもしれませんが、バストやヒップ
の体脂肪は『モテオンナ体型』に必要です！
そう言う観点からボディメイクをするならば、お腹周りの筋肉を鍛
えてウエストサイズが増えるのを抑えながら、全体としてはよりボ
リュームアップ（体脂肪を増やす）というダイエットを行なうのも、
一つの方法であると言えます。
■ウエストサイズを死守するためのエクササイズ
・ガイド記事『夏までに、鍛えろ腹筋！』
・ガイド記事『美人になるためのDietの100回腹筋公開！』
■バストやヒップを美しく整えるための方法は、その道の専門家で
あるガイドさん達の記事を参考にしてください。
・「ボディケア」柏木さんの記事：『巨乳になるぞプロジェクト』
・「アロマテラピー」中野さんの記事：『魅力的なバスト＆ヒップ
メイク』
・「サプリメント・健康食品」マリーさんの記事：『女性ホルモン
をサプリで守る！』
以上、ファッション的な美の視点、健康的な美の視点、異性から見
た美の視点でお話してきました。
自分がダイエットで得たいものを間違いなくゲットするためにも、
自分の向かうべき目標を今一度吟味してみませんか？
＊参考＊
文：河口 哲也
構成・写真・撮影
和田 清香(わだ きよか)
NYで学んだボディケア術、200種類以上のダイエット法を
体験して得た知識と分析力、また自身も10kgのダイエット
に成功したという経験や、ダイエットエキスパートとして
のノウハウを活かした信頼できる「ダイエット方法」と
「ボディケア」情報を提供。ガイドが推薦『サクセスダイ
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