女性ジョッキーの活躍と現状 | カッツミーの競馬道

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 現在JRAには7名の女性ジョッキーが所属している。

 

 2016年に藤田菜七子がしばらく途絶えていた女性ジョッキーとして誕生して以来、女性ジョッキーが最近は毎年誕生し増えてきているが、現状はそれほど恵まれているものではない。

 

 6月が終わり中央競馬も半分が終わったが、今年の女性ジョッキーたちの上半期の勝ち星はこうである。

 

藤田菜七子 4勝(昨年13勝)

永島まなみ 21勝(昨年50勝)

古川奈穂  4勝(昨年25勝)

今村聖奈  4勝(昨年25勝)

河原田奈々 4勝(昨年13勝)

小林美駒  18勝(昨年10勝)

大江原比呂 2勝

 

 永島まなみは先週マーメイドSをアリスヴェリテで制し重賞初制覇を果たすなど、ブレイクした昨年に続き順調に勝ち星をあげている。小林美駒も特別戦を勝つなどすでに昨年を上回る勝ち星をあげているが、新人の大江原比呂はともかく他の4名のジョッキーは苦戦を強いられているのがわかる。

 

 おのおのジョッキーの取り巻く環境は様々だろうが、平場では負担重量で男性ジョッキーよりは軽い重量で乗れる部分はあるにせよ、厳しいものがある。

 

 藤田菜七子は2019年に43勝をあげ、関東リーディング10位に躍進し今後が期待されたが、その後は徐々に勝ち鞍を減らしている。今村聖奈はデビュー年度に重賞勝利を含む51勝をあげてセンセーショナルなスタートを切ったが、今年は4勝は留まっている。

 

 競馬サークルの内情はよくわからんが、競馬は男女が同じ舞台で勝負できる数少ない競技である。現在色々な分野で男女同等な権利、立場で仕事ができるよう取り組まれていて、競馬サークルも今解説で活躍している元ジョッキーの細江純子が騎手をしていた頃よりは、女性ジョッキーの環境は整備されているようだが、まだ十分ではないのだろうか?

 

 ところで、中央4場では女性ジョッキーは多く乗せてもらえないが、ローカル開催では馬が回ってきて数多く乗ることができ、活躍をみることができるのでローカル開催の競馬を見るのが私は好きである。

 

 馬主各位、調教師各位、できるだけ彼女達に数多くチャンスを与えていただきたい。彼女達が活躍することは、競馬界に留まらず色々な分野に波及し、女性の地位向上に寄与するものと思う。

 

 古川奈穂、今村聖奈、小林美駒ジョッキー3名は1日でも早くケガを癒しターフに戻ってきてもらいたい。そして他の騎手も今まで以上に奮起し、ターフを賑わしてもらいたいものである。