夏至が過ぎた。早いもので、今年ももう6月になり月末に来てしまったが、6月は私にとっては、いろいろと思うところのある月である。
主には、自分の誕生日。
ちなみに今年は、旦那がハリーポッター経験に撮影スタジオ見学を予約してくれた。
年甲斐もなく、コスプレまでしてはしゃいだ。これも、旦那と二人だから出来るハシャギぶりである。
生身の私をご存知の方なら、以前の飲み会の仕切りぶりからは想像出来ないと言う方もおられるかもしれないけれど、実は自分にスポットライトが当たることが苦手で、誕生日会などと言うのは嫌いに入る方の引っ込み思案ぶりで、家族や少人数の親しい友人で友人宅でごはんを食べて祝ってもらうのはやぶさかでないのだけれど、会場を決めて、人に招待のメールだのメッセだの出すのが恥ずかしくて焼け焦げそうになる。
なので、無理矢理人に押し切られて開いた誕生会を除いては、40を迎えて区切りの意味で大仰に誕生会を開いたのが、後にも先にも今のところ唯一である。あの当時は、もうこの先結婚もしないだろうし、綺麗なおべべ着て主人公になっていられるイヴェントは、この先イタイかもしれないし、出来るうちにやっておこうと思い、そしてこんな不肖の私に付き合ってくれる友人たちに感謝の言葉を言っておきたかったのと、自分に何かあった時に連絡の繋がりが出来るように、顔通しの意味でも一堂に集まってもらっておこうと言う趣旨のものだった。
エギリスらしいパーティーと言うことで、運河に浮かぶナローボートを借りて、往復30分位の船旅にシャレオツな白いテントを貼った会場のバーベキューと言う企画で、プレゼントは、どうしてもと言う方は断らないけど基本的に要らないので、各自£10ずつバーベキュー代に下さいねと言う極めて合理的かつ現実的な会であった。それでも、ボートと運転手さん、バーベキューのスタッフたちのお代を考えると、お手頃な価格だったと思うが、当時の私の給料から払うパーティー代としては、結構した。お土産に、源吉兆庵の水菓子を用意もした。これで、私の疑似お一人様結婚式(苦笑）は終了したような気分になっていた。
(これらは、参照までにダウンロードしたナローボートの写真。自分のは、パソコンのメモリの奥深くにあって、なかなか出てこれないので、これでご勘弁を。）
そして、早いもので来年また区切りの歳がやってくる。半世紀生きたと言う50歳の誕生会、何かするんだろうと周りは期待している空気が伝わってくる。
数年前には、本人も予測もしなかった結婚式も済ませたので、多少は人前のスピーチの段取りなり度胸も付いた。それでも、やっぱりやりたくはない。かと言って、これを逃すとまた40の頃とは変化した交友関係のアップデートを、周りにもなんとなく伝えておきたいがその機会を失うかもしれない。歳を追うごとに、その先10年が無事かどうかなんて、ますます怪しくなっていくものだし。と言うことで、人数確定しなくてもいいパブでの飲み会にしようと思いつき、いつ来ていつ帰ってもいい、各自で食べたい人は食べ、飲みたい人は飲んでもらう形式にすれば、全員の食事が揃うまで待つとか言う面倒くさいことはこだわらずに済むと思い立った。
比較的地元で、有名私立坊ちゃん学校のある丘の上にある、私もお気に入りのパブなら、違う地域に住む友人たちにも話のタネになるだろうし。そう考えると、一気に気が楽になった。
エゲレスでは、キリのいい誕生年にはパーティーをするのが割と一般的なので、この先も元気でいれば何回かはせざるを得ないのだろうけど、こうやって自分の身の丈に合って自分が不快に思わない会になっていけばいいなぁと思っていた矢先に、ディーン藤岡さんの誕生日の過ごし方の話(自分は今までに充分に祝ってもらって来たので、人に何かしたいとケーキやギフトを持って養護施設や孤児達、ホームレス達の訪問をしてボラ活動していると言う）を聞きかじり、彼ほど超越した人間にはなれないかもしれないけど、私もこう言う気分が合ってるのかもしれないな、それも悪くないなと思い始めた。
半世紀をめどに、自分が目指すことを見つめなおしたり、焦点をちょっと変えていくのも良いかもしれないと思う今日この頃である。
追記:ちなみに、フェイスブック、ミクシィも、連絡の便宜上登録は残しておくけれど、50になったら記事をアップすることからは引退しますので、反応がなくても気にしないでくださいねと先に言っておきます。
