月1で本屋で一冊 序章23
今回は
葉室麟さん
はだれ雪
架空の藩のお話なんですが、そこに赤穂事件の大石内蔵助等の旧赤穂藩士や幕閣、吉良家の人物まで登場する読み応えのある物語。
自分自身も赤穂事件の謎にせまる舞台に出演した事があるので、思い入れやその時の事を思い出しながら読み進めていきました。
主人公は浅野内匠頭が切腹する前に最期の言葉を聞いたとされる旗本が幕府の上層部に咎められてある藩に流されてきた際に身の回りの世話をするよう仰せつかった夫に先だれた未亡人。
主人公と旗本とのやり取りが主筋なんですが、やはり吉良邸に討ち入るまでの関わりが史実としてあるだけに、どう絡んでくるのが歴史好きとしては面白かったし、そこだけでなく吉良家の人間とも絡んでくるのでその描き方が素敵でした。
葉室さんが描く女性はいつも凛としていて毎回憧れちゃいます(笑)
ではまた☆
☆本日の勝手に親近感☆
『関所越え』