VINTAGE GJ振り返りその5
今回のことを振り返るとしたらこの人のことを書かずにはいられないでしょう
プロデューサー
演出
Aチーム出演
須田祐大さん
後列僕の左隣
須田さんと初めて会ったのが
12年前2011年の多分4月か5月で
飯田家の最期
という作品のオーディションみたいな形で
当時エアースタジオさんがあった東銀座のカフェで話したのが最初で
当時の所属事務所のマネージャーからオーディションって言われて緊張した面持ちで行ったのに打ち合わせみたいなオーディションで拍子抜けしたっていうか、、、
『この役かこの役どちらの役をお願いすると思います。因みにどちらの役が良いですか?』って言われて、
『一方の役はその当時よくやるような人物の役、もう一方は自分じゃなくて先輩がよくやるような役でどちらも興味あります』的な答えをしたんですが、
やった役は普段やってない方の役で、こちらの方が興味があったので嬉しかったです(笑)
初対面の印象は
こんなイケメンで爽やかな裏方の人が居るんだって衝撃を受けて、、のちに役者をやっていたって聞いて納得(笑)
演出家としてもこんなに自由にやらせてもらえるんだって衝撃を受けて(笑)
作品自体もすごく良い雰囲気で終わったのでまたご一緒させていただきたいなって素直に思いました。
因みにこの時に須田さんが後に奥様とする方とも初共演をするという不思議なご縁が(笑)
その後、エアースタジオさんで何作品か出演させていただいた際に、
制作として顔を合わせる機会が多くて、またご一緒する機会があったらいいなって思っていても実現せずで
そんな中、2013年に
GO,JET!GO!GO!
に初出演させていただくご縁があって
この時も須田さんは制作だったんですけど、
人伝に須田さんが初代JETって聞いて衝撃を受けて(笑)
その次の2014年から本格的にプロデューサーとして携わっていくってなって
どんな作品を作っていくんだろうなって興味があったんですが、
自分が深く関わらせていただけるなんて想像もしてなかったです。
この年に須田さんプロデュースでvol.1からシリーズを新たなキャストでとなった時に
僕も呼んでいただいてすごくワクワクしたのを覚えています。
僕が一番最初に出演したのが
vol.5でその後、当時新作だったvol.7、vol.6と
シリーズの後半部分を訳もわからず無我夢中で演じさせていただいていたので
シリーズの最初の方のエピソードは、共演者から内容を聞いてあらすじは知っていたんですが、
雰囲気は想像できなくてドキドキしながらやっていました。
ただ、このタイミングでキャストの顔触れがガラッと変わって
お客様から前の方が面白かったって散々言われたのは今となっては良い思い出で(笑)
当時はすごい悔しくて、この評価を何とか覆したいってそれが大きなモチベーションにもなっていました。
須田さんがどう思っていたかわかりませんが、
僕自身は新しいメンバーでありながらも、それ以前のメンバーとも少しですが共演させていただいていたので、
どんなに頑張っても覆せないほどの何かの差があるはずではないと感じていたので、
何としても!って闘志を燃やしていました(笑)
その時に、というか今も変わらず須田さんが言っていたのが
ドラマ
というワードで、
とにかくドラマをしっかり作ろうというのはすごく言っていましたね。
僕の人生の中でドラマって言葉を一番聴いたのは須田さんの口からと言っても過言ではないくらいドラマって言ってましたね(笑)
確かに、
自分が初めて出演した時の印象が
キャストの演じ方もお客様の盛り上がり方も特殊な作品って感じていて(笑)
役者畑を歩んできた身としては脚本に隠されているドラマ性を掘り下げていけば違った魅力が出るかもという想いも少なからずあったので
すごく須田さんの言葉に共感できて
当時は毎回出演させていただいて千秋楽終わって打ち上げの時に須田さんと熱く語るのが
自分の中の恒例で、楽しみの一つでもありました。
そうやって懲りずにずっと須田さんからお声がけいただいて
2015、2016年って濃密な時間を共有させていただきましたし、
作品の盛り上がり自体も昔と肩を並べるまではいかなかったかもしれませんが、新たにこの作品を好きになって下さるお客様もいらっしゃってって、、、
僕自身も充実の時を過ごさせていただいたんですが
いつからか
キャストとスタッフ側とは見える景色も考えている事も違う、、、
というか違わないと良くないって感じるようになって
関係が近すぎると見なきゃいけない景色も見えなくなってしまうんじゃないかって思って
敢えて距離をおくように努めてました。
好きとか嫌いとかの話ではなくて、もっともっと良いものを作りたいからっていう観点で。
ですので、ここ最近の須田さんのこととか考えって知らないことばかりで
人伝に聞くとかが多かったですし、今回の企画の経緯なども、連絡があった時は今までで一番衝撃を受けて(笑)
なので、今回は
久々に余計なことを考えず純粋にご一緒できて
ただただ楽しかったです。
改めて
須田さんってどういう人なんだろうって考えたら、、、
少年のような人
だなって。
今回も稽古初日からエンジン全開で髪型もエンジン全開で(笑)
声を枯らして、力をセーブすればって周りが思っても、一瞬たりとも全力でない自分を見せたくないっていうこの作品への情熱があって
千秋楽の挨拶も、僕らのチームは直接見ることができずに声だけ楽屋裏で聴いてましたが
いい歳した大人が顔をぐしゃぐしゃにしながら想いをストレートに伝えるその姿は
表情はわからなかったですけど、きっとかっこよく美しく素敵に見えたんじゃないかなって思います。
僕にとって知っているようで、知らないことだらけの須田さんでしたが
今回の企画に出演したメンバーや駆けつけてくれたメンバー、時間が合わなくて来れなかったけど、想いを託してくれたメンバー含めて
その人達から伝わってくる須田さんへの溢れる想いに、感動しました。
自分も多分に漏れず少年みたいな所があるんじゃないかと思うので(笑)
少年同士、好きなものに全力で向き合って『遊べた』ことは自分の人生にとっても最高に幸せなことだったなって。
感謝してもしきれません。
新たな道を歩んでいく須田さんも
きっと全力で、その中でも笑顔や楽しさは忘れずに
須田さんにしかできない道を切り拓いて行かれるんだと思います。
今までお疲れさまでした。
そして、たくさんの素敵な人達と巡り合わせていただいて、数々のかけがえのない時間を与えて下さって、何よりこの上ない幸せをありがとうございました。
続く。