キャストに
のびのびイキイキ
エネルギッシュに演じて欲しい
とお願いしたことに加えて
もう1つあったのは
チームメート同士本当に仲良くなって
ということ。
地方の廃校になる学校
という設定だったのですが
都市ではなく、地方ということに
すごく意味があったのかな
と僕は考えました
ものすごく極端な分け方をすれば
都市
たくさんの人の往来ややり取りがある
地方
限られた人の中での密接なやり取り
限られた人達の中で密接に関わりあってきたからこそ生まれたもの
そして、ある時期を経ると必ずといっていいほど離れなければならない
離れることがわかっている中で築かれてきた脈々とした関係
の象徴が例の正体のような気がしたので、
舞台の稽古が始まるとよく
仲良くなって
って言われるのですが、
作品に必要不可欠な要素として
仲良くなること
がありました。
仲の良いコミュニティの中だからこそ
言えないことがあったり、
その関係が崩れる危険を犯してでも掴みたいことがあったり、
どうしてもそのコミュニティを守りたいと願う人が居たり、
登場人物の存在意義が明確になるような気がして
そして、それを何かしらの形で乗り越えること、それが即ち
形式的なものだけでなく、人生の過程の中でのある種の
卒業する
ことなのかな、って。
ですので、
生徒だろうと
先生だろうと
元卒業生だろうと
卒業の話なのです。
とはいえ、この短期間で
本当に仲良くなるのは難しいですよね(笑)
稽古の中で、
仲良くなる為のサポート的なことも取り入れたりしましたが
大部分はチームのそれぞれ、個人のそれぞれに任せてしまう部分が多かったので
そのアプローチの仕方だったり、親密度がチームの特色にも繋がったのかなと。
本当にチームによってアプローチの仕方が全然違ったですし、
どれが正解とかなく、どれも正解ですし、
人間関係を築く上でのやり取りは僕個人も学ぶべきことがたくさんありましたし、
本当に一人の人間として面白かったです
そして、その成果が
見事にステージ上に現れてたので
ステージ上に立つ者としても
今後に活かすべきことが見つかりました。
あともう1つ!
キャストにお願いしたことがありました
これは、個人的な趣向でしかなかったのですが、
演技的に
技術的に
素敵かどうかよりも
その瞬間に居ること
そのことだけを大切にして欲しかったので
うまく演じようとしないで。
ということは言いました。
これは実はキャストにとっては
簡単なようで難しかったかもしれませんし、
お客様にとっても
洗練されたものがお好みだった方には、
不満だったのかもしれません。
ステージ上と客席のボーダーがあやふやな方が僕が好きなので
それは完全な僕の趣向でした。
準備期間を含めると2ヶ月間は
本当に僕にとって大切でかけがえのない時間でした。
演出として経験も知識もなく
あるのは演出を受ける側の経験だけだったので
演出家っぽくいるのはやめよう
とある種開き直って
あるのは
そこに注ぐ情熱、時間など
熱量でしかない(笑)
その中で
得た物、今後に活かすべきこと
たくさん見つかりました。
覚悟を決めること
の大切さも学びました。
不思議だったのは、
キャストに質問された時に
予期せぬ事を質問されて言い淀むこともあるかなと内心ビクビクしてたんですが(笑)
予期せぬ質問をされても、その答えが的確かどうかは別として(苦笑)明確に答えていたこと。
パッと考えて言葉が自然と出てきたのは、自分でも不思議でした。
それは能力の有無ではなく
覚悟
だったのではと自分では感じてます。。。
今回の経験が今後の活動にどのように作用するのか
現時点では全くわかりませんが、間違いなく言えるのは
良い意味で作用してくれると強く信じています。
この期間に出会った人、時間、経験、アドバイス、支えてくれた人etc
宝物として、引き出しにしまいこむだけでなく(笑)
どんどん活用していきます!
様々な人、物、事
全てに感謝です
ありがとうございました!