その心は・・・

 

端まで行ったら落っこっちまいますよ、と(*´∇`)ノ

 

どっ、ワハハ!!!

 

 

 えー、前回記事(『民主主義×愛国者×社会正義 後編』)で中野剛志さんが「商品貨幣論は天動説みたいなもんだ」と説明していたことを紹介しましたが、『国家戦略特区Blog』のみぬささんがリブログで解説をしてくれました。

 

 

『天動説と地動説』

中野剛志氏は「富国と強兵」の中で、財政破綻を信じて通貨の本質を知らない人々は、かつて「天動説」を信じていた人々と一緒だと揶揄しています。現代では、太陽の回りを地球が回っているという「地動説」は、小学生でも知っている常識ですが、ガリレオは、これを主張した為に宗教裁判に掛けられたのです。

 

『皆さんは地球が丸いと信じられますか?』

高木克俊さんはブログや動画で、この状況を揶揄し「日本が財政破綻する!」と言っている連中は「地球が丸かったら、地球から落っこちるじゃねぇか!」と怒っている連中と同じだと茶化しています。ただ我々が、普段生活して地球が丸いと実感する事は無いのも事実ですので、財政破綻論者を無下に笑えないですが、

 

 この解説を読んで即座に思い出したのが、以前アメリカの議会で話題になっていたという「財政の崖」という言葉です。この言葉の定義は正直よく分からないのですが、とりあえず大雑把に捉えるとおそらくアメリカ政府の抱える債務が一定の上限(財政の崖)に達した段階で何らかの破局を迎えるという意味でしょう。

 

 つまり、アメリカにおいても日本国内の議論と同様に、政府の財政が悪化し続けるとどこかの段階で破綻するという考えが広く信じられているということです(もっとも、アメリカの場合は一般にイメージされる財政破綻とは別に連邦議会で定められた債務上限に達するという意味をあるので、必ずしも日本でイメージされる財政破綻のXデーと同義とは言えないのですが)。つまり、天動説を教えてるのは日本だけではないのですねwまあ、アメリカは文字通り進化論を教えなかったりもしているワケですが・・・(あ、ココも笑うところですよー!!)。

 

 まあ、以前は地球も平らだと思っていて、「万物は上から下へ落ちるのである!!」なんて考えてた人たちが、きっと平らな地球の一番端まで歩いて行ったら最後は地球の下に落っこちてしまうなんて本気で考えていたんですね。ちなみに、ガリレオの前にも地球は丸いと気づいた人はいるみたいですが、例えば聖職者であったコペルニクスなんかは後のガリレオのように宗教裁判にかけられるのを恐れて地動説の発表を控えていたようです。

 

『地動説のコペルニクス なぜ彼はガリレオのように宗教裁判にかけられなかったのか?』

 

 まあ、現在でも異端であると思われたくないために、「日本に財政破綻の心配はない!!」と言ったり、「商品貨幣論は間違っている」と言うのを憚っている学者や評論家などもいるのかもしれませんね。しかし、まあ「義を見てせざるは勇無きなり」なんて言葉もありますし、MMTの理論を理解しながらそれを語らない人間は、「知っていながら黙している」という点で、ある意味で無邪気に財政破綻論や商品貨幣論を唱えている連中よりも悪である可能性もあります・・・( ̄▽ ̄;)

 

 で、まあ地動説を知っている現代人が、「地球をの先をずーっと進んで行っても、端まで行って落ちることなどなく、ただ単に地球を一周回って元との位置に戻ってくるだけだ!!」と知っているように、MMTの理論を知っている我々や賢明な同胞たる(?)当ブログ読者の皆様も、政府が国債を発行して民間部門に流したお金も、結局は循環して税や、貯蓄した資金を国債で運用するというカタチで再び政府の元へ一周回り戻ってきて循環するという事実を知っている。

 

 つまり、政府が国債を発行するということは政府債務の増加と同時に民間に資金が流れる。

 

(政府が1億円国債発行すると債務(国債)が1億増加して、1億円の資金を得る。この時、民間は1億円の資金を政府に差し出すと同時に、1億円の債権(国債)を得る。その後、政府が1億円の支出を行うことで民間の資金が1億円増加する。)

 

 そして、その資金が積極的に消費や投資に回されれば、国内経済の活性化へと繋がり、税収増となって政府へ資金は循環し、残念なことに積極的な消費や投資に回されず多くが貯蓄に回ったとしても、投資先のない貯蓄は運用先を求めて国債の購入資金へと回り、このルートであってもどっちみち資金は政府へと循環していくワケです。

 

 日本には、何人もの有名な財政破綻論芸人みたいなタイプの評論家が存在して、TVや新聞などで盛んに、「このまま進んでいったら今に崖の端まで到達して足を滑らせるぞ!!」なんて何年も何年も警鐘を鳴らし続けているのですが、現実には同じ場所をグルグル回っているだけなんですね・・・何しろ地球も丸いし、お金も循環しているワケですから(=_=)

 

 まあ、今回の記事は単なるレトリックなんですけど、でもやっぱり凄く思うのが、この経済の問題を理解できていない学者や評論家が多すぎると思うんですね。今現在、中野剛志さんの『富国と強兵』という本を読み進めているワケなのですが、この本で提唱している地政経済学は世界史的な縦軸を含んだ動的な地理と経済の歴史なんですけど、この本を読んで分かるのが、やはり世界の歴史というものを眺めてみても経済の果たす役割、とりわけ近代国家においては中央政府の役割が極めて重要であるということです。如何に資金や生産力のリソースを集約し、再度分配していく中で国家と国民が複雑な関係性やシステムを構築していく、このようなメカニズムにおいて税と分配と国債の問題というのは非常に重要な役割を果たしており、このメカニズムを理解できるか否かというのは今後の国家経済の運営において極めて重要な意義があるハズなんですね。

 

「借金が増えたら大変だ!!」とか、「財政規律を!!」とか「将来世代にツケを残すな!!」とか「財政破綻ガ―!!」とか理論を担う学者や評論家、実務を担う政治家や官僚がそんな単純素朴かつ絶望的なまでに間違った認識では困るし、積極財政を唱えるにしても、やはりそれなりの理論武装が必要だと思うのです。

 

 なんか、そんなことを考えながら久し振りに経済問題について書いてみました。

 

 

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