最近、よくツイッターで絡んでいるMOSSさんのツイートで「恋愛工学」なる言葉を知りました。
 
 
何それ?と思ってネットで調べたのですが、まあいわゆる昔からあるようなナンパテクニック集を体系化して「恋愛工学」と名付けたというそんな感じです(ナンパテクを体系化したものなので、基本的には「男性⇒女性」へのアタックのための方法論です)。詳しく調べたわけでも有料メルマガを購読したワケでもないので、適当に批判するのもなんですが、考案者による取ってつけたような進化生物学的知識はかなり適当なんじゃないかと感じました。ちなみに補足しておくと、なぜそんな適当な取ってつけたような考察を無理やりねじ込むのかというと、おそらく東大話法その17の「ああでもない、こうでもない、と自分がいろいろ知っていることを並べて、賢いところを見せる。」の実践なのではないかと・・・w
 
(安冨の示した東大話法の概念は、「常に自らを傍観者の立場に置き、自分の論理の欠点は巧みにごまかしつつ、論争相手の弱点を徹底的に攻撃することで、明らかに間違った主張や学説をあたかも正しいものであるかのようにして、その主張を通す論争の技法であり、それを支える思考方法」 Wikipedia「東大話法」より)
 
で、まあ単刀直入に言って、効果があるかないかで言えばあると思いますよ。
 
この「恋愛工学」の理論において最初に紹介されている概念が、「非モテコミット」と「フレンドリーシップ戦略」の否定。一言で言えば、手あたり次第に女の子に声を掛けて、じっくり時間をかけて仲を深めていくのではなく、とにかくワンチャン狙っていくという戦略です。
 
これだけだと分かりにくいので、もう少し説明すると「非モテコミット」とは、たった一人の女性に好意を寄せて追いかけて不毛な片思いを続けることです。私自身はべつにそれはそれで良いと思うし、「お前がどれだけ○○さんのことを思っていても時間の無駄だ!!」などと言われようものなら、「うるせー、余計なお世話だ!!」と言い返したくなるタイプなのですが、まあ、そういう不毛な片思いによって時間と労力を浪費することをこの「恋愛工学」では完全に否定します。
 
次に「フレンドリーシップ戦略」ですが、簡単に言うと、「男友達⇒恋人」に昇格することは結構困難で、つまり異性間の友情と恋人はまったく別の感情であって、女性の脳内コンピュータの中で一度「男友達」のフォルダに入れられてしまうと、そこから「恋人」フォルダに移動してもらうことは案外困難だということらしいです。
 
なので、「恋愛工学」における基本戦略は、
 
1 出来るだけ手当たり次第に異性にアプローチをかける
2 沢山、女友達を作ることが目的でないので3回会ってもSEX出来なかった相手とは、その後ヤレる可能性は低い(総体的に期待値が低くなる)ので関係を切る
 
となります。ちなみに、こういったアプローチ方法なので、1回SEXした相手とはあまり会わないのかな?と思いますが、逆で1回ヤラセてくれた相手は2回目以降も簡単にやれる(総体的に期待値が高い)ので、1回ヤッた相手とも繰り返し会います。
 
はい、もうここまで読んだ時点で多くの方はウンザリしてきたと思います・・・( ̄▽ ̄;)
 
で、まあこんな「童貞の俺が考えた最強のモテ理論」的なものが、それでもある程度は有効であると思えるかというと、要は「ハードルを下げること」と「出来る限りヤレそうな相手との出会いの機会を増やす」という2点によってです。
 
ちなみに、この2点に関しては、おそらく別に「恋愛工学」なんて言葉を聞いたことがない人でも、意識をしているかしていないかに関わらず大抵やっているんですね・・・だって、誰もが正直な本音を言ってしまえば、余程の美男美女カップルでもない限りお互いに100%の好意で持って「あなたこそ(君こそ)世界でただ一人の最高のパートナーだ!!」などと思ってるなんてあり得ないじゃないですか。誰もが、限られた出会いや、自分自身の魅力や能力に見合ったパートナーと恋人関係になっている。僕がどんなにガッキーやらテイラースウィフトが大好きだとしても、「いや、俺が本当に恋をしているのはガッキーだから君とは付き合えない!!」とか言ってたりしたらほとんど病気なワケでして・・・まあ、世の中のほぼ全ての人は限られた条件の中で自分にとってベスト(もしくはベター)だと思える相手を選んでいるワケです。
 
それから出会いの場を増やす。ということに関しても、「恋愛工学」ではナンパを推奨しているのですが、そこまで極端な手段に出ないとしても、「恋人が欲しい」とか「素敵な出会いが欲しい」とか思っている人であれば、出来る限り積極的に出会いのありそうな場に出かけていくワケです。女っ気の無い職場と自宅の往復生活だけでは絶対に出会いなんてないですし、ましてや、家に引きこもってネット三昧でエロ動画を漁り続けてる生活の中で突然岬ちゃん(『NHKにようこそ』)みたいな内気な宗教勧誘員の美少女が訪問してきて恋愛関係に発展するなんて現実にはあり得ないですから。
 
それじゃあ、なぜこんな多かれ少なかれ、誰でもやっているようなテクニックとも言えないようなテクニックがネット上で散々な批判を浴びるのかというと、一つにはやはり理論化して体系化して言語化すると妙に生々しさやエグさで出てきてしまうということだと思いますw
 
それから、やはり人間どうしても恋愛の中にロマンスを見出してしまう。つまり、
 
「恋愛工学の理論に従って出会いの数と声を掛ける女性の数を増やした結果あなたに行き当たりました!!」
 
では女性にドン引きされるワケで、やはりそこに運命、もしくは偶然性(もっとも運命と偶然性とは一番正反対の概念ではありますが・・・)が含まれていたという説明、もしくは解釈が必要なのです。ですので、まあ基本的にはどれだけ戦略的、体系的に恋愛に関しての詳細な作戦や計画を立てていたとしても、実際には「そんなこと、何にも考えてませんよ?」という態度を取らなくてはいけない(もっとも、考案者はこれと丸きり逆の戦略、つまり自分の手の内を全て暴露しているわけですが、こちらも一定の合理性があると考えます・・・が、説明は別の機会に・・・)。なので、最初のMOSSさんのツイートはまさに正しい戦略なワケです(笑)
 
長くなってしまったので今回はここまでにしますが、今後も気が向いたらこの恋愛工学について色々考察してみたいと思います。
 
 
↓応援よろしくお願いします(σ≧∀≦)σイェァ・・・・・----☆★



↓Asreadさんに記事を寄稿しました!!
流行語大賞「保育園落ちた日本死ね」トップテン入りから考える大衆社会論