5寸釘発言によりネトウヨ界隈で一躍有名人となったほなみさんが、今度は特攻隊を日本の恥とツイートしていたようです。



 一部のまとめサイトなどの反応を見ると、「勉強不足過ぎる!!」とか「死んでいった人の気持ちも考えろ!!」というようなコメントで埋め尽くされたりしているのですが、これじゃあ、全く対話になり得ないんですよね。

 一方に、「特攻隊は国粋主義の極みで、日本の軍国主義の象徴だ!!日本の恥だ!!」と叫ぶ人間がいて、もう一方で、「ちゃんと勉強すればそんな意見にはならない!!」とか「特攻した人たちの気持ちも考えろ!!」とか感情論でゴリ押ししてるワケですから。

 当時の壮絶な状況を考えても、やっぱり冷静に考えて特攻という戦略は非人道的ですよ。そうなると、特攻隊を正当化するなり、美化したいと考える人は、客観的な観点から考えて非人道的な戦術であった特攻を、それでも素晴らしかったのだと言えるだけの説得力を持ったロジックを提示する必要があると思うんです。それこそ、自爆攻撃という観点からすれば、テロだって同様ですから。

「特攻は、国家や自分たちの同胞を守るための行為だった、だから大義があるんだ!!」という意見もあるかもしれませんけど、それこそ、シリアの人々は、空爆で民間人も物凄い数で死んでいるワケで、「死んでいった同胞のための報復攻撃だ!!」と考えるなら、こっちから見れば非道なテロ行為だとしても、彼らからすれば、一定の正当性や大義は持ってるんだと思うんです。反対の立場になって考えれば、「空爆で被害を受けた民間人の犠牲は仕方ないけど、テロによって犠牲者が出ることは許されない!!」なんてロジックに納得できるワケないじゃないですか。

「空爆による犠牲者は仕方ないけど、テロによって犠牲者が出るのは非道かつ許されざる行為だ!!」なんてのは、基本的に欧米先進国が勝手に決めたルールに過ぎないワケです。

 そう考えると、「過去の特攻は、戦時国際法に則った攻撃だったけど、テロリストは無実の一般人を狙った攻撃である」というように特攻隊とテロを区別するのは、単に、恣意的に一本の線を引いて、「こっちはオッケー、向こうはダメ」と決めているだけに過ぎないワケで、それが本質的な違いなのかというと、なかなか難しい。

 こんな風に考えると、今回のテロと特攻の問題は幾重にも複雑になっていて、今回のテロが報復措置だと考えると、そもそもどこまでテロが非道であるかと判断するのか難しいし、特攻にしても、そのような戦略を取った軍部の問題と、実際に特攻を行った個々人の問題でも色々と区別して考えなくてはいけない。さらに、攻撃の標的が敵軍であるか、民間人であったのかがという区別がどこまでその本質的な問題であるのか?について議論の余地はある・・・そう考えると、ほなみさんの意見に関して、単純に、「特攻とテロは全く別物だ!!」とか「もっと勉強しろ(この言葉には、しっかりと知識をつければ違った考えになるはずだという考えを含意している)」とか一言で済ませられる問題でもないと思うんですね。

 なんてことを考えていたら、放ステの古舘伊知郎がこんなコメントをして物議を醸していたそうです。

「誤爆犠牲者から見れば、有志連合空爆もテロだ」 報ステ・古舘氏の問題提起に異論も噴出

 なので、次回以降の記事でこの古館氏の発言に関して、アレコレ解説してみようかと思います。



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