沿線住民の皆さまの生活の足であるJR芸備線は、昨年の「7.6.豪雨災害」で寸断されました。私は発災直後から一日も早い復旧を国土交通省、JR西日本に働きかけましたが、最後まで残った区間が安佐北区白木町下三田の鉄橋落下の現場でした。
実は三篠川は、現場の数百メートル下流からが国の直轄管理区間で、発災当日は夜10時から国土交通省が重機を投入、約一週間で緊急復旧工事は完了しました。それにひきかえ、鉄橋落下現場付近から上流部の広島県管理区間では、復旧工事はおろか、被災状況の調査すら後手後手に回りました。
三篠川沿いの皆さまから、「予算と人員に乏しい県では復旧が遅れてしまう」とか「国の管理に移管してほしい」などと懸念の声が上がりました。国に早期の復旧・復興を強く働きかけた結果、三篠川は県内で唯一、国土交通省の災害復旧助成事業に採択され、2022年度完成目標で約95億円を投じて改良復旧工事を行っています。今回の芸備線全線開通も、国土交通省の鉄道局と河川関連局の連携によるものです。
なお、本日現場で予定されていたJR西日本による現地工事見学会は、雨天のため延期されました。これからも地元皆さまへの情報提供をしっかりと行うよう、JR西日本に働きかけてまいります。