日本国憲法が施行されたのは72年前の1947年(昭和22年)のことでした。


GHQの統治下にあって、安全保障政策の独立性を制限されていた日本は、国防政策を米国に依存するよう、日本国憲法によって規定されました。


その後、朝鮮戦争の際に日本の軍事的協力を期待した米国は、憲法9条の改正をわが国に進言しました。しかし当時の吉田茂首相は、わが国の軍備増強よりも経済成長を選択しました。膨大な戦後債務を抱えながら軍隊を創設することは不可能だとの判断からでした。


たしかに当時の吉田首相の選択は間違っていませんでした。国防を米国に依存したおかげで、日本は高度経済成長を成し遂げることができたからです。


しかし、日本の平和と繁栄が保たれたのは、冷戦構造下で日本が自由主義陣営の一員として迎えられ、米軍が圧倒的な優勢を誇っていたからです。


それから70年余、現在のインド太平洋地域の安全保障環境は往時と様相をまったく異にしています。残念ながら、現在わが国を取り巻いているのは、国際法や国家間の約束を遵守する国家ばかりではありません。


そのために、いまこの瞬間も自衛官諸官は、わが国の平和を守るために任務についているのです。彼らの努力と精励があって、日本の平和と独立と繁栄、国民の生命と財産が守られているのです。 


いまでも米国が世界最大・最強の軍事力を保持していることに変わりはありませんが、新興国の急速な軍備拡張により、米軍の相対的な優位性が低下しているのは事実です。


現実を直視し、国の最高法規である憲法を国際環境に適合させることは当然のことです。


広島三区における憲法改正の機運を高めるため、今月20日(日)午後、安佐南区民文化センターにて「広島県第三選挙区国民投票連絡会議」発会式が開催されます。私も呼び掛け人の一人として参画いたします。どうぞふるってご参加ください。お問い合わせ、お申し込みは下記のチラシをご覧ください。