猛暑の中、復旧作業に汗を流す被災者・ボランティアの方々に清潔なお風呂に入っていただこうと、陸上自衛隊第13旅団による野外入浴支援活動が断水中の安佐北区白木町で14日(土)から実施され、多くの皆さまから喜んでいただいています。


白木町の上水道は徐々に復旧しつつありますが、十分な水量が未だ確保できない地区も多く存在します。また、災害で給湯器が壊れてしまったお宅も少なくありません。このように入浴支援の需要はまだなくなっていないにもかかわらず、今日避難所を回っていると突然、避難所で「本日をもって自衛隊の入浴支援は終了します」との貼り紙に出くわしました。


三田小学校隣の三田集会所に展開している第13後方支援隊に確かめたところ、「広島市から入浴支援はもう要らないと言われた」とやや残念そうな表情。


しかし、直ちに三田地区町内会自治会連合会長に尋ねたところ、「撤退は寝耳に水。市からは何も聞かされていない。入浴支援活動はまだ必要だ」と返答されました。「地元が支援の継続を望んでいるのに、いったい、市の誰が入浴支援活動は要らないと自衛隊に言ったのか」と、さっそく安佐北区長に確かめたところ、区長もご存知ないとのこと。「すぐ確認する」と回答を頂きました。


結局、市と自衛隊が調整した結果、入浴支援活動は継続されることで決着しました。正午から夜9時まで、三田集会所で陸上自衛隊第13旅団名物“もみじ湯”がお待ちしています。タオル、風呂桶、シャンプー・リンス、石鹸など必要なものは全部備え付けてあります。ぜひご利用ください。


広島市には、現場の実情をよくよく把握したうえで、ものごとを決定されることを強く望みます。