【ちょっと怖イイ話】 | 男が羨むほど輝く女の仕事

男が羨むほど輝く女の仕事

日本の仕事のことや、暮らし方について書いています。



先日、うちの妹が幼稚園の息子(私の甥)と
手をつなぎながら歩いていた時のこと。

甥っ子は、片手で母と手をつなぎながら、
もうひとつの手で自分の目をふさぎ
目を閉じながら歩く遊びをしていたらしい。

男は何歳だろうと

アホである。


目を閉じながら、その甥っ子が
妙なことを口にし出したという。

 

 

 



「この手、お母さんの手?
おじいちゃんの手?」



私の妹は、何のことを言っているのか
わからず、危ないから目を開けなさいと
しかったという。



その夕方、同居している私の母方の祖母が
急病で救急車に運ばれるアクシデントがあった。


結局、大事にはいたらなかったが、
救急車に乗る曾祖母をみながら
姪っ子は泣き出したという。
そして、甥っ子はこうつぶやいたそうだ。

「しわくちゃばあちゃん(曾祖母)が
病気になったのはおばあちゃんと
おじちゃんがいじめるからや!」


耳の痛い話である。
アルツハイマーの老人を介護していると
知らず知らず怒鳴ってしまっているのを
子供はいじめていると感じていたのだ・・・。

その翌日には平然と3食を平らげる祖母だったが。

この祖母は僕の母親の母で、、
僕の父とはとても仲が悪かった。
しかし、そんな曾祖母を姪っ子甥っ子は
いたわってくれているようである。




その夜になって、ふと妹は思い出した。
その日は父の命日だったのだ。

そして、甥っ子が言っていた

「おじいちゃんの手」

が何のことだったか気づいたという。


うちの甥っ子は今も健在な父方(妹の夫)の
祖父を「じいじ」と呼び、
おじいちゃんとは呼んだことはない。

彼にとっておじいちゃんと呼ぶ存在は
うちの仏壇の写真でしか見たことのない
私と妹の父だけなのである。

父は道路で遊んでいる孫の手を握ってくれ、
自分のことを一度も良く言ったことのない
義母の様態も孫を通して見守ってくれて
いるのかもしれない。


次の日そのことを聞いた私と母は

「こわ~・・・また墓参りに

いかなあかんな~」
と顔を見合わせるしかなかったという
ちょっと怖イイ話。


ゴーン

 

 

 

 

 

 

 

愛と包容とユーモアの眼差し

キャリアコンサルタント/行政書士
 かつ