『ガケ書房の頃』山下賢二著[28-23] | カツランナー もうひと花PROJECT

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38歳2児の父、京都府宇治市の市民ランナーです!
仕事や家庭と調和しながら、愛するランニングで花咲かせたい!そんな日々を綴っています。

ためこみ読書ログ、その3!



「ガケ書房」という本屋をご存知でしょうか?


車を半分に切ったモニュメントがあるといった風貌もあって、交通の便が悪いところにあるにもかかわらず、かなり話題になったそうです。



そんな店が、結婚前まで住んでいた実家から徒歩2~3分のところにあって、よく行きました。



今は場所を移転し、「ホホホ座」と名前を変えて再始動されていますが、大好きだった本屋さんのとても濃いドキュメントが綴られた本です!



ガケ書房の頃/夏葉社
¥1,944
Amazon.co.jp

イメージがないのが残念!



こんな感じです!





面白い本がたくさんあって、空間としてもワクワクするところでした。

(本の中に、店作りでの考え方や苦労がたくさん書かれていました)



何度かイベントにも参加したことがあって、店長でこの本の著者である山下さんと言葉を交わさせてもらったこともあるのですが・・・


「クールで、僕みたいな人が話しかけちゃいけない高尚な人なんだろうな」という印象でした(笑)



本を読んで、実際とても頭が良くて、感覚が鋭い人であるという点は間違いないなと思ったのですが・・・


おそれくそれゆえに、理想と現実の間でとても苦しみ、答えを探してもがいていたという姿です。



実際、今の時代に新たに個人経営の本屋をオープンさせて持続することは至難の業だそうです。


それは本や業界のシステムと、若者を中心とした本離れという現実。


だけど、それにたいして文句を言っているばかりでは何も変わらない。




山下さんは、「本を読む」ということが「しんどい勉強」ではなく「楽しい娯楽」だということをその感覚をまだ知らない人に伝えようとされています。(すいません、僕の解釈ですが)


そこで、新たに移転・改名した「ホホホ座」は、「やけに本の多いお土産屋」と謳っていて、「本を買うだけならネットでも可能だけど、たとえばそこまで行く道のりも含めて思い出にしてほしい」とおっしゃっています。



京都市左京区に来られた際はぜひお立ち寄りくださいニコニコ


と、勝手に宣伝したりして(笑)