中国人を叱るとき、以前「ほかの人前で叱ってはゼッタイだめ」と書きました。
人前で叱ると「メンツ」が丸つぶれになるため、
その後の改善行動が絶望的になるためです。
もうひとつのポイントは、
「個」=人間性を責めない
例えば、
上司 : あした訪問する会社のアポ大丈夫だよな。
中国人 : あっ!これからすぐ取ります。
上司 : なに~、これからアポ取るだと~??数日前のアポは仕事の基本だろ
いったい何年この仕事してんだよ使えね~ヤツダな、まったく
この中国人は、ただアポを取るのにミスをおかしただけなのに、
「使えね~ヤツ」と、「個」=人間性の部分を責めています。
そしてそう責められた中国人は、
もう、その上司のはなしは耳に入ってきません。
例え褒めることがあっても、「なにかウラがある」ぐらいにしかとられず、
上司のワルイことばかり「アラサガシ」状態。
こうなると辞職、転職はまぢかでしょう。
ちかごろ日本でも「若者を叱るとすぐ辞めてしまう」と言われてますが、
共通するところがあると感じます。
そんな若者にたいし、「あまえてる」「根性がない」などと批判するひとがいますが、
知らず知らずのうちに、「個」=人間性を責めて叱っていないでしょうか。
「個」=人間性を責めて叱ることの最大の欠点は、
その後の改善行動がまったく見込めないこと。
つまり、
「そのひとの、その後の成長を期待するものではない」からです。
「叱る」最大の意義、目的は「そのひとの成長」のはず。
次回につづきます。