ファンタスティック デリバー10周年企画第3弾
第31回ノベルのべる
「THE★劇場版Ⅴ」
無事、千秋楽の幕を下ろしました。
共演者のみんな、スタッフの皆さん、そしてご来場いただいたお客様、激励してくれた仲間たち、本当にありがとうございました。
ふぁんでりさんとは長い付き合いで、今回で(落語を含め)5回目の客演となりました。
毎回色々な役をやらせていただいて、どれも思い出深い作品になっています。
今回、最大の思い出は、役の数の多さ!
演出も担当した黒田、朝川の両名以外は、みな複数の役を担当していますが、おそらく最多は私でしょう。
楽屋で息つく暇もなく、実に忙しい公演でしたが、多種多様な役をやらせてもらって、実に楽しい思い出になりました。
二本立ての一本目は、
「噓つき紅」
原作 西條奈加
(新潮文庫刊『善人長屋』所収 )
本格時代劇です。
表の稼業とは別に裏稼業を持つ悪党たちが、そうとは知らない善人が持ち込んだ厄介事を解決するお話。
演出は黒田公祐。
久保が演じた役を並べてみましょう。
①朝霞の治五郎一家、狂犬のカツ
最初に登場するのがこの役。
かなりぶちギレてる奴で、久保さんずっとこういう役?と心配された模様。
こだわりの眼帯は私の手作りですw
面白半分の役作りではなく、又五郎一家の手代と混乱しないためだったんですよ、念のため。
②善人長屋一味紹介担当ナレーター
舞台奥にズラリと並んだ長屋の面々、お竹の隣にいた菊松は私の影武者です。
③三寸の又五郎の手下、紅問屋相屋の手代
これがこの作品でのメインの役その一。
人当りのいい商人の顔と詐欺師の顔を使い分けます。
④善人、実は悪党、菊松
メインの役その二。
原作で蚤の夫婦という設定なので、奥さん・お竹役の小柄なゆりさんとのバランスが妙味?
⑤菊松が演じる偽・加賀藩勘定方
詐欺集団・又五郎一家を懲らしめる偽の侍。
ちゃんと袴を穿くのは初めて。
FOX時代の『どってんかばなし』のときも袴でしたが、そのときは超早替えだったのでズルしてました。
タイトな時間制限の中、一人で袴を着け、羽織を着る。
毎回ギリギリながらも間に合わせていましたが、千秋楽でついに失敗し、ちゃんとできていないまま舞台へ。
袴が外れかけて後ろ手で押さえながら何とかしのぎました。
長くなりそうなので、二本目はまた今度!
せっかくなので羽織袴姿も写真撮りたかったなー。