令和4年9月議会④熱中症予防について | 西尾 勝成のブログ

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ここにいますよ

まだまだ暑い日は続いていますが、そのピークは過ぎ、朝・夕は気温も下がり過ごしやすい日が多くなってきました。しかしながら今年も6月から記録的な猛暑となりました。

令和3年4月下旬から熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際、危険な暑さへの注意を呼びかけ、 熱中症予防行動をとるように促すための情報、熱中症警戒アラートの運用が全国で開始されました。

 

その内容は

・不要不急の外出は避け、昼夜を問わずエアコン等を使用する。

・高齢者、子ども、障害者等に対して周囲の方々から声かけをする。

・身の回りの暑さ指数(WBGT)を確認し、行動の目安にする。

・エアコン等が設置されていない屋内外での運動は、原則中止または延期する。

・のどが渇く前にこまめに水分補給するなど、普段以上の熱中症予防を実践する

 

と今までの熱中症予防より厳しい行動の呼びかけとなっており、それだけ近年の気温上昇が人体に与える影響が大きいことが分かる内容となっています。

 

そして、熱中症警戒アラートは大阪では今年は6月30日に初めて発令されてから、7月と8月を併せて合計13回発表されました。

 

大阪府では、コロナ禍の中、マスクに関することも盛り込んだ、『新しい生活様式における熱中症予防』をホームページやチラシなどで啓発していました。

 

そこで質問致します。

寝屋川市では、熱中症警戒アラートの運用が始まってから、市独自で今まで以上に熱中症予防として啓発活動や具体的な取り組みとして行ったものがあれば・高齢者を対象としたもの・まちづくりとして・地域に・学校で、またその他もあればそれぞれお答えください。

 特に新しい取り組みはないが、熱中症警戒アラートの運用前から継続して行っているという対策もあればお答えください。

 

行政)今年度から大阪府熱中症警戒アラートが発表された際に、防災行政無線、メール寝屋川を活用した熱中症への注意喚起及び予防策の啓発を実施しています。

熱中症警戒アラート運用前から継続している対策としては6月末から9月末まで市内9か所の施設にクールスポットを設置しております。

 

民間の保育園や幼稚園では暑い夏になると園庭いっぱいに比較的安価な農業用の日よけ遮熱ネット、サンシェードなどを貼るのが夏の風物詩となっています。

保育園によってはロープを巻いたら、一緒に遮熱ネット・サンシェードも巻けるようにしている園もあります。

近年の気温上昇を受け、熱中症警戒アラートが出されたときや、暑さ指数(WBGT)が高くなった時は原則運動禁止などの対応がとられますが、そこまでいかない時でも暑い日が多くなっています。プールでは水温が上がれば熱中症の危険性も出てきます、

 

そこで小中学校の熱中症予防、プールの水温上昇を防ぐために、民間の保育園等でも取り入れている遮熱ネットやサンシェードの設置を提案いたしますが、いかがでしょうかお答えください。

25mプールを縦にカバーするのは、設置やその後の管理が難しいことが考えられますが、横向きの設置なら充分可能だと考えられます。

 

(行政)プールの面積が大きいこと等による管理上の問題があることから、現在、小中学校においては、日よけ用テントを設置し、熱中症対策を講じているところでございます。

 

 

新型コロナ前からの事業ですが、地域での取り組みに当たるところでは、各コミニティーセンター、市役所本庁、保健福祉センター、池の里市民交流センターに、約3か月間設けられる、クールスポットの設置がありますが、涼しい場の提供だけではなく、今までのクールスポット利用者のみならず、他の施設利用者の利用、施設に設置されている自動販売機の売り上げが落ちるなどの懸念もありますが、拡充策としてウォーターサーバー等を設置して水分補給ができる場とすることはどうでしょうかお答えください。

 

(行政)各施設には自動販売機が既にあり、水分補給が可能な環境であると考えております。今後市民ニーズを踏まえ検討してまいります。

 

大阪府では令和2年度から、駅前広場等における暑熱環境を改善するため、『都市緑化を活用した猛暑対策事業』補助対象事業を、民間だけでなく市町村も対象に行なっており、『都市緑化』となっていますが、その名の通りの緑化のみならず、清浄な水を微細な霧状に噴霧することにより、気化熱を利用 して装置周辺の気温や体感温度を低減する、微細ミスト発生器の設置や、遮熱性塗料の塗布・遮熱性フィルムの貼付、気化熱を利用して路面等の温度上昇を抑制・冷却する保水性ブロックの設置等、様々な猛暑対策が対象となっています。

 

そこで質問致します。

この事業の要綱を読みましたが、寝屋川市が補助対象となることも問題ないと思いますが、寝屋川市が事業者として補助金を貰うことは可能なのかお答えください。

 

(行政)大阪府下の市町村は補助対象者となっております。

 

問題がない場合は、この事業に対して検討したのかお答えください、検討した場合は寝屋川市で事業化しなかった理由をお答えください。

 

(行政)本年5月に大阪府の担当者から暑熱環境の改善策として、当該事業により、駅前広場等でのミストの設置についての説明を受けたところであり、現在、設置できる場所や費用対効果等について調査研究しているところでございます。

 

↑(西尾再)他市においても駅前広場等へのミスト設置が目に付くようになってきました、補助対象期間が令和5年度までとなっています、良い事業に使える補助があるときはその機会を逃さず実施することを要望しておきます。

 

また対象となり得る事業者や団体から相談はあったのかお答えください。

 

(行政)これまでのところございません。

 

枚方寝屋川消防組合のデータによると

6月の熱中症による救急搬送人員は75人(枚方市38人、寝屋川市37人)で

昨年6月の救急搬送人員38人(枚方市24人、寝屋川市14人)のほぼ倍増

 

7月の熱中症による救急搬送人員は127人(枚方市74人、寝屋川市53人)

昨年7月の救急搬送人員83人(枚方市45人、寝屋川市38人)と比べると44人増加

 

8月の熱中症による救急搬送人員は83人(枚方市40人、寝屋川市43人)

昨年の同月の救急搬送人員68人(枚方市39人、寝屋川市29人)に比べつ17人増加

 

となっておりその内訳は65歳以上が半数以上となっています、そして場所は6月はやや屋内が多く、7月は屋内、屋外がほぼ同数となっています、データから屋内、屋外両方の対策が必要なことが読み取れますが、

 

昨年と比べ熱中症で搬送される人が増えている点から、対策の拡充を図らなければならないと考えますが、市として来年度に向けての見解をお答えください。

 

(行政)健康危機管理の一環として、予防啓発活動を一層進めるとともに、関係各課と連携して検討してまいります。