令和4年6月議会一般質問① 寝屋川ギフト事業について | 西尾 勝成のブログ

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ここにいますよ

遅くなりましたが、6月議会の一般質問全文と行政側答弁を順に載せてまいります。

 

 

当事業について、予算審議段階から産業経済団体との連携不足を多くの議員から指摘され、

委員会の質疑でも事業内容の事業者支援、市内消費喚起、市民福祉の増進、それぞれの効果・効用に納得のできる

答弁がなく疑問が残りました。

事業実施手法につき産業経済団体との協議を入念に行い、再検討することを強く求める付帯決議も付しましたが、

事業者の募集段階から、多くの事業者から心配の声が聞かれました。

例えば商団連が事業主体である、わくわく商品券事業では900の事業者が参加していますが、

このギフト事業では、参加事業者が当初受付期間11月22日時点では100事業者と想定数に全く達せず、

期間を延長したことからも、産業経済団体との連携不足、

事業者が納得できるだけの内容でなかったことが明白であると言わざるを得ません。

 

本事業は既に提供期間を終えた事業者もいますが、まだ提供期間中の事業者もいます。

事業者側、市民からも多くのクレームや疑問の声が聞かれる現状、

そして今後の検証をしっかり行って頂くためにも、事業実施中ではありますが、いくつか質問、要望をさせていただきます。

 

事業者の選定について、参加総数はサービス事業者310、物品事業者254、総数564となっていますが、選定により相応しくないと判定され落とされて事業者数をお答えください。

 

【行政側答弁)

事業者の選定につきましては、相応しくないと判定した事業者はございません。

 

 

一事業者の提供数、額の上限は決められていたのかお答えください

 

事業者のサービス提供数は実際のその店の規模、回転数、普段の売り上げを考慮して決めていたものなのかお答えください。

 

【行政側答弁)

事業者からの申し込み時における提供可能数を上限とし、参加事業者数を基に按分しておりますが、

提供可能数の上限が按分した数に満たない事業者もいたため

提供数に差異がでております。

 

↑当初の申し込み期限では、延期後の最終時の半分も事業者の申し込みが無かったのに按分は可能だったのか。

参加事業者からは申込時事務局から『いくら提供できますか』といくらでも行けそうだったとの声もある。

店の規模、普段の回転数、席数などを考慮すべき

 

応募市民にギフト券が届いた1月下旬から2月上旬頃、オミクロン株により感染者数は爆発的に増加しており、

大阪府ではまん延防止等重点措置に基づく要請が出されていました。

事業者参加受付期間の10月18日から12月20日も府から飲食店などへは

・同一テーブル4人以内

 ・2時間程度以内での飲食

 ・ゴールドステッカー認証店舗を推奨

 ・マスク会食の徹底

の要請は出されていました。まん延防止等重点措置が解除された後も引き続き飲食店へは上記の要請が続けられていました。

 

事業者選定の際にまん延防止等重点措置に基づく要請やその前、

その後続いた要請について考慮したことはあったのかお答えください。

 

【行政側答弁)

新型コロナ感染症の状況に応じたサービスの提供が可能となるように

利用期間延長の依頼を実施した。

 

 

事業途中ではありますが、既に期間を終えた事業者のギフト券の利用について当然把握はされていると思いますが、

その利用率をお答えください。

 

【行政側答弁)

今後確認を行ってまいります。

 

↑事業開始時に参加事業者に説明もしておらず、ギフト券が残っていない場合も考えられる。

 

 

 

事業開始後、事業者側から様々な要請や新型コロナ感染症の影響などでサービスの提供が難しい等の理由で返金などが行われた事案はあったのかどうかお答えください。

 

事務局委託期間、委託終了後の期間併せてのクレームの件数は何件あり、どういったものがあったのかお答えください。

 

物品、サービスの提供について、明らかに事業者申込時と提供内容が違い行政から注意を行った事案はあったのかお答えください。

 

【行政側答弁)

返金などの事案はないが、サービスの提供が困難となり、代替え措置を講じられた事案はあります。

約700件のクレームがあり、商品やサービスの交換できるのかの問い合わせ。

当選した商品が不要である。ギフトのお店が遠くて利用しにくい。等

 

↑これらのクレームは事業が始まる前に議会でも心配し質問されていた。

 

申込時の営業時間を変更した際に利用者に周知していなかったことから、

店舗への張り紙などの対応を求めた事案があった。

 

本事業については委託事業者による『事務過誤』が非常に多く発生しました、

 

重複当選・商品の誤発送・配達伝票の誤印字・繰り上げ当選はがきの重複送付・サービス券の印字ミス・商品の配達負荷 等

 

委託事業者の従事人数とその中の正職員、臨時職員等の内訳についてお答えください。

 

【行政側答弁)

契約期間を通して統括責任者1名。10月29日から31日までは6名。11月1日から30日は20名

12月1日から1月15日までは21名。1月16日から2月28日までは31名

3月1日から31日までは21名で必要に応じ委託事業者内での応援職員の配置があったと聞き及んでいます。

正職員、臨時職員などの内訳は把握しておりません。

 

これだけの多くの『事務過誤』発生した理由について、どのように考えておられるのかお答えください。

 

【行政側答弁)

事業者による入力誤りや印刷漏れ、確認不足が主な要因である。

損害の請求については、委託事業者と和解契約を締結し、損害賠償請求を行ったところであり、

行政上の措置は、請負業者資格審査委員会の議を経た結果に基づき

2週間の指名停止としたところでございます。

 

 

この事業の対象は在住の市民、市内事業者でしたが、事業開始当初よりオークションサイトやフリマアプリなどにギフト券が出品される状況となっていました、これらにより、他市の住民が購入し、寝屋川市に来て利用できる状況になりましたが、これらの状況についてどのようにお考えでしょうかお答えください。

 

【行政側答弁)

一部商品・サービスが他市の住民が利用できる状況については、当選者の希望に沿えなかったケースもございますが、

当選者においては商品の有効活用を図られたと認識しており、商品・店舗のPRにもつながったものと考えています。

 

↑商品・店舗のPRにはつながり事業者支援にはなったと思うが、やはり市民でないものが利用するのには疑問が残る。

 

事業対象者の在住の市民という部分で、延べ応募数が560.462件と大変多くなった中で、当選者5万人の中に在住でない市民も当選しているんじゃないかとの声も聞こえてきました、

 

当選者が市内在住かの確認は取られたのかお答えください。

 

極端な話になるかも知れませんが、他市に住んでいる家族、親戚の名前を市内在住の自分の住所で申し込んだ場合、又市内在住の自分の住所でペットの名前やそもそも存在しない名前を書いて申し込む、こういった場合のチェック体制はきちんと取られていたのかお答えください。

 

【行政側答弁)

委託事業者からの求めに応じ、市においても住民基本台帳で確認を行った。

あくまで委託事業者からの求めがあったときのみで、

その網をすり抜けた存在しない人等の当選があったとの声も聞いている

 

 

最後に事業途中で答えにくいとは思いますが、ギフト事業に対する行政の評価についてお答えください。

 

【行政側答弁)

反省点・課題もあるがコロナ禍における『市内消費の喚起』『幅広い事業者に対する売上向上やPRの機会の提供』

となるなど、事業者支援につながったものと考える

市内経済産業団体への説明も不十分で、様々な問題があったことから決して成功したとは思えない。

大きな額だから、当選した人が喜ぶのは当然だが、もっと別の経済対策もあったと考える。

 

今後の経済対策の事業に活かす為にしっかり検証していかなければならない。