今月は正直、しんどい1ヶ月でした。

2月末から急激に緊迫し始めた中東情勢が、 3月の相場全体に大きな影を落としました。

米国とイスラエルによるイランへの軍事行動、 ホルムズ海峡封鎖への懸念、 そして跳ね上がった原油価格。

これらが「インフレ再燃」「利下げ後退」という 最悪の連鎖を引き起こし、 グローバルに資金が逃げ出した1ヶ月でした。


感想

🇯🇵 日銀の動き

日本銀行は3月19日の金融政策決定会合で、政策金利を0.75%程度に据え置くことを決定しました。

2025年12月に日銀が政策金利を0.75%に引き上げており、3月の決定会合では据え置き判断が下されました。植田総裁は、中東情勢の緊迫化による原油価格上昇が国内景気を下押しするリスクに言及しています。

地政学リスクが外部からの変数として入ってきたことで、 判断が慎重にならざるを得ないのは理解できます。

とはいえ、2026年春闘では賃上げ率5.26%という高水準が維持されており 、 利上げの土台は着実に積みあがっているという印象です。


🇺🇸 FRBの動き

3月のFOMCは政策金利を3.50〜3.75%で据え置きました。経済見通しでは、成長の下振れ、失業率の上振れ、物価の上振れを同時に意識する内容となり、テールリスクはスタグフレーション寄りに傾いたという評価がなされています。

「景気も悪くなってきた、でも物価も下がらない」 という、最も投資家が苦手とする環境です。

これが米国株に対する重しになったのは間違いないと感じています。


株式動向

🇯🇵 日本株|損益率 +0.2%

日本株は今月ほぼ横ばいで乗り切りました。

2025年末を100とした国内外主要株価指数のパフォーマンス比較では、日本株(日経平均とTOPIX)はプラス圏を維持しており、相対的に底堅い値動きとなっています。

3月23日には東京株が急落し日経平均は5万2000円を割り込む場面もありましたが 、 年初の水準と比べればプラスを保てています。

円安の恩恵を受けつつ、内需株・高配当株が相対的に強かった印象です。

今の日本市場は「地政学リスクから比較的遠い」というポジションが プラスに働いているように思います。

この +0.2%、決して褒められた数字ではありませんが、 グローバル相場が荒れ模様の中で 「守り切った」という判断でよかったと感じています。


🇺🇸 アメリカ株|損益率 -5.5%

今月最大の痛手はここでした。

S&P500の3月の変化率は-7.41%で、月中の安値は6,356ポイントまで下落しました。

中東紛争によるエネルギー価格の上昇がスタグフレーションへの懸念を高め、ナスダック100は1.5%下落、S&P500は1%下落という場面もありました。

FRBが動けないなら株価の支えが消える。

そういう空気感が3月を支配していたと感じています。

AIブームの恩恵を受けてきたハイテク株が、 今度は「利益成長だけではどうにもならない」 マクロの壁に直面した月でした。


🌏 新興国株|損益率 -10%

今月最も大きな痛みを受けた箇所です。

特にインドの動きが厳しかった。

インドのSENSEX指数は2026年1月の高値から約13%の下落となっており、中東情勢の緊迫化や原油高、AIショックへの懸念が重なって調整局面が続いています。

 

新興国全体でも「リスクオフ」の波は容赦なかったということでしょう。

-10%という数字は正直かなり響いています。

ただ、長期的な成長ストーリーが崩れたわけではないという判断で、 今のところポジションは維持しています。


債券|損益率 -3.2%

「安全資産」のはずの債券も今月は苦しい結果でした。

3月末にかけて日本の長期金利(10年国債利回り)は2.3%台に上昇しました。

金利が上昇すると、既発の債券の価格は下落します。

日米ともに「利下げが後退した」という観測が金利を押し上げ、 保有している債券ファンドにダメージが出た格好です。

FRBが「インフレと戦い続ける」姿勢を維持している以上、 米国債の価格も上がりにくい。


暗号資産|損益率 +1.7% 🟢

今月唯一のプラスがここでした。

ビットコインは2025年7月に過去最高値を更新した後、2026年3月現在は6〜7万ドル台での推移となっています。現在の市場は調整局面にあるものの、機関投資家による保有姿勢は継続しています。

2026年3月24日にトランプ大統領がイランへの軍事攻撃延期を示唆する演説を行った直後、ビットコイン価格は数分で急騰する場面もありました。

地政学リスクが高まる局面で「デジタルゴールド」として 資金の受け皿になる動きが今月は見られました。

ポートフォリオの中でビットコインだけがプラスというのは 複雑な気持ちもありますが、 分散効果という意味では機能してくれたと感じています。


まとめと次月に向けて 📊

今月を一言で言うなら、 「地政学リスクに振り回された1ヶ月」でした。

総資産全体の損益率は -4.56%

各アセット別にまとめると、

  • 🇯🇵 日本株:+0.2%(底堅く健闘)
  • 🇺🇸 米国株:-5.5%(スタグフレ懸念が直撃)
  • 🌏 新興国株:-10%(インド中心に大きく下落)
  • 📋 債券:-3.2%(金利上昇で価格下落)
  • 💰 暗号資産:+1.7%(唯一のプラス)

4月に向けてのポイントとして、 まず中東情勢の動向が最大の変数だと考えています。

停戦交渉が進むようなら原油高が落ち着き、 リスクオンへの転換もありえます。

反対に情勢がさらに悪化すれば、 スタグフレーション懸念が再燃し、 株式・債券ともに引き続き厳しい展開が予想されます。

今は焦らず、崩さず、次の波に備えるという姿勢でいようと思います。


免責事項: この記事は筆者の個人的な投資経験と見解に基づくものであり、投資助言ではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。


参考サイト:

今回参考にしているチャートはInvesting.comを参考にしております。

investing.com