先週はやっぱりボロボロな一週間だった。
月 : 交通機関麻痺で会社は休みに
電池探しの旅へ
火~水: 国内の運送機能麻痺で輸出業務すすまず、調整。そして調整。
木: 大停電の恐れから定時きっかりに強制帰宅
金:休み
全然仕事できんかった。
まあ、しゃーないな。
ちなみに食品や電池は北海道の実家から送ってもらいました。
仕事してて思ったのは、海外の人からの心配の声。
僕は東京に住んでいるから深刻な被害は無かったけれど、海外では東北の映像(津波・原発)の映像が相当ショッキングだったらしく、この小さな島国まるごと同じ状況と思っている人も多い。
あと、TSUNAMIっていう言葉は知っていても、その威力を初めて知った人、地震なんて生まれてこのかた体験した事ない人は相当ショックを受けていて、むしろ過剰な反応も聞こえてきました。
でも色んな人が心配の言葉をくれたのは嬉しい。
普段はクレームしかいってこないわがままな客から、とても励まされる言葉を貰って感動。
色々な人が祈ってくれてる。
冷静沈着に、されど勇敢に耐え忍んでいる日本人、というイメージが強いらしいね。
SAMURAI, BRAVE,色々な言葉がCNNでも飛び交ってるし。
勇敢な人たちが頑張ってくれてる一方、電車が止まって駅員にきれる人、停電に文句言う人、なんなんだ。。。。恥ずかしくないのかな。
不便なだけじゃん。
地震の話は置いといて。
関東圏がこんな状況にも関わらず、母がこの連休、きています。札幌から。
キャンセル料が勿体無いとかなんとかで、遊びにきてます。
何考えてるんでしょうか、、、、ちなみに飛行機はガラガラだったそう。
わが母ながらファンキーだ。
昨日、合わせて休みをとって、母のリクエストにより一緒に鎌倉をぶらぶらしてきました。
ちなみに帰り、電車とまって大変でした。。。。
鎌倉は2回停電予定されていたけど、2回目は無かったのでオールオーケー。
平日だったのもあって人もまばらで、混乱する関東にあると思えぬ穏やかぶりに心癒され。
鎌倉に行ったのは2度目。
1度目は大学2年の時。
時間を持て余した高校の同級生O川君(大学では先輩に、、、)と、思いつきでいきました。。。
なぜ、鎌倉だったのか。
理由は無い。
O川君は高校時代、全国模試で1位だか2位だかという程、日本史バカで、日本史の神と崇められていた。
僕は世界史だったので、その凄さは図りかねますが、、、とにかく凄かった。
そして古文も得意という根っからの侍だった。
大学は同じ大学の史学科に行っていた。
そんな平成のラスト侍とかつて幕府が築かれた鎌倉という地を踏みしめるという事はこの上無い、贅沢でもあった。
そして、鎌倉につきブラブラし、とあるお寺の池の横で一服していた時、暮れなずむ夕日を背景に蓮の葉を浮かべるその池を見つめてO川君は呟いた。
「一句、出そうだ」
な!?か、歌人?!∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
一句、出る?!
池を前に吟じる大学生がこの時代にいるとは、、、それもこんな身近に。
いや、しかし彼は侍、、、本当に出るのかもしれない。
僕は暗闇を背負い、右手にマルボロ、左手に缶コーヒーを持ち、その池を見つめる彼に目を見張る。
沈黙が包み込む。
O川君の唇が微かに動く。
く、来る、、、(゚Ω゚;)!
「ふ、古池や~、、、、」
え!?( ̄□ ̄;) ば、芭蕉?!
いや、まさか、侍であるはずの彼が盗作など、、、古池を目の前に、芭蕉と同じ節からのエントリー、、、、
どうかしている、、、、
俳句は 五 七 五 からなる、、、そのうち一節目を芭蕉のコピーから入った、、、よほどの自信が無ければそんな大それた事はできない、、、、あの有名すぎる歌人を残りたった二節で超える気か、、、!
底知れない奴だと思った。
僕は固唾を呑み、二節目を待つ。
唇が微かに動く。
マルボロの煙の向こうの彼の瞳は閉ざされている。
来る。
「蛙とびこむゥ~」
な?!
二節目も松雄芭蕉だと?!
こいつ、イカれてやがる、、、、常軌をいっしていやがる、、、、、
もうこいつには一節しか残されていない。つまり、のこり5音でオリジナリティを出し、なおかつ芭蕉負けしない一句をたたき出さなければならない。
それを承知で彼はなぞったというのか、、、、?!
間違いない。
時代が動く。
鎌倉幕府繁栄の地で、、、、俺の真横で、、、、
そしてO川くんの目が開かれる。
迷いはない。
来る。
「水の音ォ~!」
パクリきっただと ( ̄□ ̄;)!!??
僕は何が起きたのか分からなかった。
何を考えている、、、、完全なコピーじゃねえか、、、、それなのに何故、やりきった顔をしている、、、何故どや顔で俺を見る、、、、僕は刀を納める侍の姿を見る、、、
僕は緊張を押し殺して聞いた。
「ぱ、ぱくり、、、??」
その時の彼の言葉は忘れない。
「いや、他に正解無いでしょ」
僕が浅はかだった、、、、、、
こいつはこの刹那、ありとあらゆる描写を検討し、それでもあえて芭蕉完コピを選んだ。
蛙なんていなかったのにも関わらず、だ。
それ意外に正解が無いと悟ったから、、、、あえて、、、あえて芭蕉をオーバーソウルさせた。。。
シャドウ・芭蕉
並みの器では無い、、、、この平成にあって、芭蕉のソウルを体言するだけの倭人ゲージを持つ奴はこいつくらいだ、、、、並みの日本人が芭蕉なんか降ろしたら大変な事になる、、、下手すれば怪我じゃすまねえ、、、、
なのに、まるで平気な顔してやがる、、、
夕日が沈む。
マルボロの煙が揺れる。
僕の心に波紋が広がる。
そんな一件を思い出した。
そして、ある寺の境内入り口にこんなポスターがありました。
ダウンロードねー、便利になったねー。
ってありがたみ無っ(ノ_-。)
他にも、座禅健康法とか断食ダイエットとか、、、、寺は寺で必死だな、、、、


