「大坂半端ないって~」

「アイツもう半端ないって~」

クビトバ「私握手してもらったわよ♪」
 
新女王大坂時代の到来を予感させた全豪オープン女子。昨年のファイナリスト2名(ハレプ、ウォズニアッキ)が4回戦までで消えるという、荒れ気味のトーナメントでしたが、最後に残ったのが第4シードの大坂と第6シードのクビトバなので、最後は勝つべき者が決勝に残った形になりました。
 
決勝については拙稿「大坂冬の陣」に譲るとして、大坂なおみも決して盤石な勝ち上がり方ではありませんでした。3Rと4Rは1stセットを落とし、特に3回戦は徳俵に足がかかったところからの逆転勝ちでした。
 
1stセットを落としての勝率が2割程度、逆に1stセットを取ったら64連勝(更新中)という、典型的な先行逃げ切り形のプレーヤーで、劣勢に脆さを見せる場面もまだあります。決勝でクビトバが見せた、あるいは4回戦で錦織圭が見せたような、ゾンビメンタルが大坂に備わったら鬼に金棒なんですけどね(笑)

ランキング1位になった大坂は獲得ポイントが7030。うちGSの全米と全豪で2000ずつ、プレミアマンダトリーのインディアンウェルズ(IW)の1000となっております。裏を返せばたった3つの大会で5000も荒稼ぎした結果1位になったと言え、他の大会ではあまり稼げていないともとれます(参照WTA「大坂なおみMatches」欄)。昨年優勝した全米の前哨戦2連戦(ロジャーズ&シンシ)はともに初戦敗退、こんな感じです。
 
これから3月のサンシャインシリーズまではハードコートの大会ですが、4月から全仏までのクレーコート、全仏(RG)後からウィンブルドン(WB)までグラスコートの大会が続きます。大坂は赤土と芝での成績が芳しくありません(RG・WBとも最高3R)。ここで稼げるようにれば、相当長い期間の王朝を築けるはずです。
 
大坂にとってはむしろこれからが正念場です。まずは3月のIWのディフェンド1000P分を回収して、その先のクレー&芝のシーズンに繋げていきたいところです。
 
大坂が頭ひとつ抜けかかっている一方、すとっぷ・ざ・なおみ(あえて平仮名w)は一体誰か。やはり一番手は前哨戦を制し、決勝で敗れはしましたが決勝まで圧倒的強さを見せたクビトバでしょうか。ただ、力が拮抗しているんですよね。ちょっと歯車が狂うとトップ10陥落も十分ありえる女子テニス界です。
 
11月の全日程終了後、一体誰が頂点に立っているのか…?