AusOpen男子シングルスQF

錦織圭 1-6,1-4ret ジョコビッチ

プイユ 7-6(4),6-3,6-7(2),6-4 ラオニッチ

 

最初の1~2ゲームで、「あ、まずい。正直最後までもたないかも…。」と感じました。一昨日に投稿したブログ記事でも述べましたが、試合前棄権もあるかもしれないと覚悟していました。

 

開幕前は大先生がちょっと怖いくらいで、QFまで比較的楽ドローか、と私も思ったんですが、まさかQFまで4試合中3試合も鉄砲玉がいたとは…。被弾してよろめきながらも、撃ち落とされずに準々決勝まで駒を進めた錦織のゾンビっぷりは見事ですが、そこから先はもう戦う力は残されていませんでしたね。

 

全豪ではこの「鉄砲玉」が非常に厄介な存在です。シーズン最初に開催される全豪は、ほぼ全選手が体調万全でスタートラインに立つことのできるGS大会で、予選上がりやノーシード、下位シードの選手が第1週にピークをもってきて、トーナメントを戦いながら状態を上げていこうとする優勝候補が撃ち落とされる、という現象がしばしば見られます。

 

思い起こされるのが2008年男子シングルス

 

三連覇を目論んで全豪に乗り込んできた絶対王者フェデラーが、3回戦で当時無名だったティプサレビッチにまさかの大苦戦。ファイナル10-8(当時はアドバンテージセット採用)で辛くも勝利を手にしました。勝つには勝ったものの、ここでリズムが乱れたフェデラーは、準決勝でジョコビッチに完敗を喫し、三連覇の野望が打ち砕かれました(※)

 

一方、その反対側のボトムハーフも大荒れ。当時、優勝候補のダークホースと目されていたマレーが、これまた当時無名だったツォンガに初戦で苦杯をなめました。ツォンガはその後も勝ち進み、準決勝でなんとナダルをも粉砕して決勝まで勝ち進みました。

 

今ではBIG4と称されている彼らでさえ、こんな事があったのです。

 

応援する側の身として、途中棄権という結果は悔しいし残念ですが、一番悔しいのは本人でしょう。無理矢理プレーを続行して勝てる相手ではないですし(実のところジョコも微妙なデキでしたが…)、悪化させてツアーを離れてしまっては元も子もないです。ここは止めた勇気を讃えましょう。この棄権敗退を指してフィジカルが弱いメンタルも弱いとするのは的外れです。

 

試合が行われた昨日1月23日からちょうど1年遡ること2018年1月23日に、錦織圭はニューポートビーチのチャレンジャーで初戦敗退を喫しました。そこから全豪後のランキング7位までよく戻してきましたよ。

 

Number誌に「今田望未」の名で投稿されているtwosetdown氏のツイキャスにお邪魔して、ジョコ戦は見ていました。4回戦のPCB戦もお邪魔していましたが、あの時は最後みんな実況ならぬ絶叫でした(笑)

 

TSD氏が錦織圭の全豪についてブログ投稿されましたのでご紹介して、(長くなりましたが)今日の締めと致します。氏のブログについては、私のページの右側にブックマークしてあるので、そちらからもアクセスが可能です。

ここまで自己ベスト!!おめでとう!!!(2019全豪オープン1R~QF)~はてなブログ「two-set-down新章」

 

なぁ~に、シーズンまだ始まったばかりよテニス

 

(※)全豪オープンの三連覇は、オープン化以降はジョコビッチ(2011~2013)のみ。当時はまさに前人未到の偉業がかかっていた。