8月のセレナーデが大好きなミュージシャンの克樹です。
今回は
何をしても活動が上手くいかない人に向けたコラムになります。
「努力に対して結果が伴ってこない」
「焦りばっかりが募って身にならない」
「やる気が起きない、疲れた」
「どうしていいかわからなくなっちゃった」
音楽活動というのはそれはそれは足元すらおぼつかない道を進むようなものなので、今やっている事が果たして正しいのか間違っているのかすらわからなくなる事があります。
また業界の移り変わりにかなり左右されるので、昨年使えたマーケティングや手法が今年になって全く使えなくなった!
という事もざらに起きる程起伏の激しい業界でもあります。
そんな音楽業界で夢を見る人は一度は上記のような悩みやスランプに陥った事があるのではないでしょうか?
そういう渦中にいる方に向けたコラムになります。
僕から出来るアドバイスとしては
いっそ一回やめてみる
という事。
僕の尊敬する元MI japan東京校の校長だった虎岩正樹先生も言われていたのですが、やめる事で自分の中のスペースが空いて新しい事が入ってこれる。との事。
僕はこの言葉が凄く響いたのと同時に辞めるって凄い勇気がいるなって思いました。
当時の僕は音楽の仕事は殆ど貰えず、コンビニ店員として深夜バイトをして生計を立てていたのですが、それをやめたら収入の殆どを失うという事と同意義でした。
僕は母親に似たのかどうも石橋を叩いて渡る性格だったので、虎岩先生からのお話しを聞いた直後は色々と後先を考えてしまい答えを出せずにいました。
しかし当時既に27歳、命を賭けて勝負したいと思ったバンドも解散状態
さてここからどうやって生きていこうと考えていた最中で、丁度社長秘書をやらないか?というお誘いを受けている最中でした。
社長は元ミュージシャンで仕事もひと段落したから音楽も仕事もバリバリやろうぜって感じのめっちゃラフなお誘い。
はっきり言って不安要素だらけだし、お金になるとは思えない感じ。
でも僕は不安と同時に「逆に言えば僕には何も失うものはない」とも思ったんです。
だから家に帰る最中に決断しました。
バイト辞めよう
三十路前の男の大きな決断。まあ世間から見たらちょっと小さすぎる話し。
そしてバイトを辞めて早5年が経ちました、何とか無事生きているのはこのブログが証明しております。
ご想像の通り、仕事を辞めた当初は収入が一桁近くに下がりました。
なけなしの貯金を崩したり物を売ったりご飯も節約して何とか生きてました。
ただその代わりに劇的に世界が広がったのを今でも鮮明に覚えております。
アルバイト生活や習慣的なスケジュールで一番危険なのが変化が無くなることだとこの時痛感しました、だって毎日色々なとこに行きましたから。
事務所の床で寝れたらマシな方で、車中泊もしょっちゅうでした。行き先沼津とかだからね。
漫喫何て便利なものはない、店は居酒屋以外21時に閉まる。
ただ毎日楽しかったですし出会いや発見の連続でした、飛び出してしまえばどうと言う事は無いんです。
社長からは物怖じしない営業力と人の懐に飛び込む強かさを学びました。
そして失う事は大してしんどい事じゃないというタフさも身についたように思えます。
あと野外でも寝たり生きてけるワイルドさですかね( ̄(工) ̄)
今は僕は仮に音楽の仕事じゃない事をやっても、人並みの結果がきっと出せると言う根拠のない自信があります。
これ以上僕の話しになると自伝ブログになっちゃうので、話しを戻したいと思います。
続きを聞きたいよー!って方はリプやDMでも頂ければ全部紐解いてお話しします。
辞める事で新しい事が始められるスペースが出来る
という事。活動を休止してもいいですし、一回音楽を辞める位の思い切った決断でも良いと思います。
そして自分が音楽を始めた頃の事を思い出したり、好きな事を好きなだけやってみる事をオススメします。
そうすると「人がどういったプロセス(過程)で物事を好きなったりハマったりするかを発見出来る」かも知れません。
売る事や結果を出す事に躍起になればなるほど周りの迷惑を顧みないネットワークビジネスの様な商法に陥りがちです。
しかも自分にとって結果とは何なのかと問われると、思いの外抽象的な認識しか持ってない事が多いです。
何かを達成する為には目標を明確にしない事には始まらないので、メジャーデビューとか売れたいとかふんわりとした話しじゃなくて
メジャーデビューして
東京ドームを満席にしたいとか
1万枚CDや音源のダウンロード
セールスを達成したい
具体的に言い切れる答えを出してみて下さい。
そうすると実は売り上げ云々じゃなくて
- 自分の音楽を一人でも多くの方に聞いて頂きたい
- 音楽は表現の一部で、演劇や絵画にも挑戦したかった
そんな思ってもなかった本音が出てくる事もしばしば。
また具体的にそこに到達するまでにやらなくてはならない事が明確になります。
目の前の事に躍起になる程に目の前以外の事が見えなくなるのは仕方ありません。
だからこその勇気を持って辞めてみる事が大切だと僕は思います。
それが1ヶ月でも良いですし1年でもいいと思います。
そのまま音楽を趣味に切り替えたり、本当に辞めてしまうのもまた人生だと僕は思います。
逆にそこで改めて本気でやりたいと思う方は、また全力で物事に取り組めるんじゃないかな。
僕が組んでいたバンドのベースのシドに同じ事をアドバイスした事があります、その後彼は故郷の山口に帰り暮らしています。
それが本当に正解だったか何て僕にも分かりません、ただあの時の彼の暮らしや精神的な状況よりかは遥かにマシな選択だった事は間違いありません。
アイドル産業がテンプレ化した今、アーティストはまるで10代で有名になって20代前半である程度の結果を出せてなければオワコンみたいな認識を持たれてる節に僕は疑問を感じます。
僕からしたらはっきり言って下らなすぎる。
じゃあ作者が死んだ後も愛されてる曲や漫画や小説や絵画はどうなるんだと。ってゆうかそう思い込んでる時点で
自分の売りは若さと顔です
そう言ってるようなもんです。アーティストと名乗るなら、自分が一番表現したい土俵で戦うべきです。
半端に流されれば流される程辞めた時に後悔しますから。
そして音楽ビジネスのみを収入の根幹と決めるのも、今の時代と逆行している気がします。
ミュージシャンの買い叩き(無料依頼何て当たり前の如く言ってくる人も沢山います)や少ない仕事を取り合う現状や、AIがインフラを担う以外にも、作曲や作詞にも関与し出している今、著作物そのものに対しての評価がひっくり返る可能性があります。
そうなった時に僕らは何を収入として生きていくのでしょうか。いっそ収入の柱を他に立てて、売れ線だとかそうゆう小細工抜きに自分の表現を100パーセント出し切る方が良いのでは。
音楽で稼ぐのではなく、音楽と一生付き合える方法を考え見つけ出す方が賢明な気がします。
土日にイベントを行う事が多い人であれば尚更です。年収や仕事以外に対しての取られる時間を考えると正社員の方が圧倒的に有利ですから実際。
サラリーマンを辞めて音楽をやり始めた僕が言うんですから。
もしそれでも辞めるんや!ジャパニーズドリームや!ってお考えであればある程度環境や結果が伴ってから辞めた方が賢明です。
あなたの活動がより良くなる助力になれば幸いです。
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