今朝の「球炎」はこんな文章で締め括られてました。
〜阪神を倒しての連敗ストップ。圧巻の完封劇、大きな本塁打、復調気配の2安打。しかし力強く躍動した選手も、全員が違法薬物を巡る再調査の対象となる。こんなに悲しいことはない。勝ったのに今日の赤はくすんで見える〜
栗林が試合後のヒロインのインタビューで「今日はW杯のメンバー発表でしたので、どんなピッチングをしてもニュースにならないと思って、そういう気持ちでいきました!」とコメントして沸かせてましたが、これを聞いて鯉党はみんな思ったんじゃないですかね、少なくとも小生は思いましたよ、きっと頭のいい栗林のことだから本当はこう言いたいのを我慢して、言葉巧みに言い換えたのだろうなって。
「羽月被告の事件の件は本当に申し訳ありません。改めてチームを代表してお詫び申し上げます。明日の地元新聞は恐らく羽月被告の話ばかりになると思いますので、今日はどんなピッチングをしてもニュースにならないだろうなと思いましたが、それでも絶対にいい投球をして勝ってやろうと思って投げてました。こんな状況の中でも球場に足を運んでくれた鯉党の皆さんや、全国から叱咤激励をかけてくださる鯉党の皆さんに勝利を届けることが出来て嬉しいです。選手は必死のパッチで頑張って参ります、引き続き熱い声援をお願いします」。
ありがとう栗林良吏(涙)。
もとい。
見事なピッチングでしたよね。圧巻の1安打ピッチング、粘りまくった熱投の果ての勝利!というよりも、むしろ「爽やかな120球」での完封勝利だったかと。鯉党の皆さんも試合後にしみじみと感じたと思います。小生も天を仰いだままの姿勢で、思わず独り言が口に出てきましたわ。ありがとう栗林よ、と(涙)。
立ち上がりの1回裏にはサード坂倉のエラーも絡みいきなり2死1.3塁の先制ピンチを迎えますが、5番中野を初球でセンターフライに仕留める流石のリスクマネジメント。そこからは、もはや「完全試合モードの栗林サマ」ですわ。内野ゴロと三振を量産しながら9回まで三者凡退のイニングを積み重ねます。安心と信頼の栗林。テレビ観戦の方も、場内にいた方も、二度だけヒヤっとしましたかね(苦笑)。6回裏の2番森下のセンターフェンスギリギリだった大飛球、そして9回裏の最後のサトテル。いずれも打球の角度が「アレ」の角度でしたからね、特に森下クンのはヒヤリでしたが、無問題でしたな。
因縁のサトテルとのリベンジ対決も素晴らしく。前回の虎戦、0対1で栗林が敗戦投手になった「あの試合」で決勝ホームランを打たれた目下の三冠王サトテルさん。1打席目の完璧な三球三振にはココロが震えましたな。1球目は外カットから入って見逃しのストライク、2球目は高目からゾーンに落ちる「カウント球のフォーク」でこれも手が出せずに見逃して2ストライク、遊び球なしの勝負で最後は低目のゾーンからワンバンに落ちる「空振りを取るフォーク」でまさにバッテリーで思い描いた通りの三球勝負での空振り三振!でございましたな。いやぁもう全国各地の津々浦々でスタンディングオベーションの世界。持丸さんのリードもあっパレ!でしたぞ。
昼間に入って来た衝撃の話題でどんよりと沈み込んだ、まさにお先真っ暗な雰囲気の中で始まったと甲子園の虎戦でしたが、栗林の「個のチカラ」でブレイクスルーして魅せた、意地の勝利を届けてくれたような気がします。甲子園レフトスタンドの片隅の一角で必死に声援を送り続けた関西鯉党の皆様も、この日に赤い鯉ユニを着て応援することに躊躇いもあったかもですが、まさに彼らに届けてくれたそんな勝利の光。天敵の大竹から特大のホームランを飛ばしてくれたモンテロも、打撃不調で苦しんでいる最中の小園が執念でセンター前に運んだタイムリーもあっぱれございました。こんなところで死ぬような鯉じゃねぇぞ!という思いを届けてくれた一打でしたかね。
虎党の皆さんにおかれては、まさに真っ黒な不祥事の真っ只中のチーム相手との試合で大変申し訳ない気持ちもありましたが(ましてやせっかくのトラ娘デーに1安打完封で申し訳ありません)、鯉選手諸君は必死のパッチでプレーして、自分たちの気持ちを見せていくしかないのですわ。前を向いて頑張って欲しいです。森下よ、オヌシの意地も見せてくれ。
もとい。
以下は小生の雑感です。
(読み飛ばしてください)
羽月被告のニュースを聞いた時に込み上げてきた率直な感情としては「怒り」や「疑問」というよりも、むしろ「悲しみ」と「屈辱」の方でした。「周囲に吸っているカープ選手がいた」という例の発言からの球団の一連の対応も含めて。まぁ真偽は分からないので仮定の話ばかりですし、それが事実ならば違法認定される前の話だったと信じたい限りですが、いずれにしろ、成績が低迷し監督批判が渦巻きチーム全体が失意に沈むドン底状態の中、そんな鯉党に更に追い討ちをかけるような、傷に塩を擦り込みまくるような、あまりにもツラい話。
「今頃になって何を言ってんだよ羽月」とか「他選手に同罪者がいるなら黙っている行為も含め言語道断じゃ」とか「そもそも球団は何やってんだよ、とっとと薬物検査して第三者を入れて徹底調査しろや、本部長さんよ「一応の」調査って小学生の学級会かよ」とか、まぁそういったネットでぶちまけられているような「他者に向けての怒り」の感情だって、小生にも当然ながらあることにはあるのですが、
とはいえ、これだけ長い間ずっとひたすらに愛情を注いできた、もはや「自分自身の存在と等しい存在」になってしまっている球団のことですからね。彼らが大きな失敗を犯してしまい、ファンや球団を取り巻く球界全体の多くの方々に迷惑をかけるとともに、不適切な対応をとっていて、そして今後もそんなアホな対応をとってしまいそうで、大きな批判に晒され、汚されて辱めを受けている様子というのは、まるで自分自身が過ちを犯して批判に晒され辱めを受けている、そんな感覚に近いのでございます(泣)。
色んな情報に接するにつけて、他者を攻撃する外側へのエネルギーが湧いてこない、むしろ逆に感情のベクトルが自分の内側に向かってきて、自分が宝物のように愛しているモノがそんな状態になっていることがとても「悲しい」のです、とても「恥ずかしい」のです。まぁ情けなくも小生もお子ちゃま野郎なのです。でも、それが正直な気持ちですわ。そして、それでも前を向いて叱咤激励しながらも、彼らを応援してあげたいのです。自分自身を応援しているのかもしれません。
がんばろう広島。
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