選挙報道における公平性について | 横粂勝仁ブログ

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選挙報道における公平性について、よく議論になります。
主要候補者のみ扱うのは、他の候補者との関係で不公平だという議論です。

公平には、絶対的公平と相対的公平があると思います。
絶対的公平とは、すべての候補者を完全に平等に報じることです。
相対的公平とは、世間の関心に差がある以上、絶対的公平は逆に不公平と考え、世間の関心に応じて、つまり候補者の有力さに応じて差をつけて報じることです。

アメリカ大統領選挙のように本選の前に予備選があるのであれば、候補者の数が絞られるため、絶対的公平が理想かと思いますが、日本の都知事選挙のように高額の供託金が必要とはいえ多数の候補者が出る選挙における絶対的公平は現実的ではなく、また逆に不公平という要素も強まります。
よって、相対的公平こそが妥当であるように思われます。

しかし、最初から相対的公平のみに基づくと、主要候補者以外の候補者に酷すぎるため、絶対的公平と相対的公平を織り交ぜ、選挙戦序盤は全員、その後は情勢調査に基づき、中盤は半数、終盤は主要候補者のみというように、絶対的公平から相対的公平へと段階的にシフトして報じるべきというのが私の提案です。
皆さまはどのように思われますか?