政策論争のあるべき姿について | 横粂勝仁ブログ

横粂勝仁ブログ

横粂勝仁のブログです。

都知事選挙において、後出しじゃんけん戦略や告示2日前表明等により、各陣営の準備不足が指摘されていますが、告示日数日前に決断したというのは、実は事実と異なります。なぜな ら、告示日当日には都内全域とまではいかなくても、少なくとも府中市の掲示場には主要3候補のポスターが揃っていました。
ポスターが貼られるまでには、写真撮影、キャッチフレーズ決定、デザイン決定、印刷、そして都内1万4000ヶ所以上の掲示板場への貼付手配という過程が必要であり、これをほんの数日間で行うのは不可能であるため、実際に出馬の決断をしたのは世間で思われているよりは前です。
それにもかかわらず、政策が告示日に完成していないことは論外ですし、たとえ告示日には完成していても、ほんの数日とか数週間前に初めて表明するというのは極めて疑問です。本当に東京都を良くしたいと常々考えていたのであれば、政策なんてとっくの昔に完成しているはずです。
参院選での政策の表明を公示日1ヶ月前に行った私が言えたことではありませんが、それでも政策自体は3年半前に骨子を作り、それから3年かけて練ってきました。
そもそも選挙期間が短すぎるのも問題です。アメリカ大統領選挙のように長い選挙期間を経ることで、各候補者の良いところも悪いところも明らかになり、有権者は確信を持って投票することができます。たった17日間の選挙戦、しかも数日前の出馬表明では、判断しようがありません。