言わずと知れた、源氏の守り神です。
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この神社は、源氏滅亡の舞台でもあります。
鎌倉幕府の将軍は、初代が源頼朝。
2代目は、頼朝の長男の頼家。
3代目は、頼朝の次男の実朝です。
頼朝が死んだあと、頼家は、統治能力を問われ、幽閉され、不遇の死においこまれます。
跡を継いだ実朝は、鶴岡八幡宮で暗殺されました。
実朝には子がいなかったとされ、暗殺の実行犯だった公暁(頼家の遺児)も処罰されたため、これで源将軍の血が途絶えたことになります。
鎌倉幕府は、こののち、京都の貴族から名ばかりの将軍を迎え、執権の北条家が政治を取り仕切ることになります。
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さて、鶴岡八幡宮の実朝暗殺事件で、公暁が隠れていたとされるのが、拝殿にむかう階段の横に生えている、大銀杏です。
見るからに生命力あふれる大木で、神木として大切にされてきましたが、2010年の強風で倒れてしまいました。
実朝の魂がそうさせたのでしょうか!?
私は、この歴史の舞台の大木が、このまま朽ちてしまうのが、なんとも惜しく、「その後どうなったものか」と、気になってしょうがありませんでした。
あれから4年。ついに、倒木以来初めて、鶴岡八幡宮を参詣しました。
木の幹は、横に移植され、元の場所には、銀杏の新芽が植えてありました。
かの大銀杏の生命をなんとか維持させようと、力の限りをつくしたのが、よく伝わってきました。
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この幹や芽がどうなるのか、数年間は様子を見なければならないようです。
歴史を今に伝える大銀杏が、再びそのパワーをとりもどすことを期待したいと思います。